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2016年4月

2016年4月29日 (金)

倒壊危険、9994件

  熊本地震による被災家屋の倒壊危険性を調べる「応急危険度判定」で、28日現在、立ち入りが「危険」と判定された建物が9994件に達した。判定は3段階あり、立ち入ると危ない「危険」は赤、注意が必要な「要注意」は黄、当面は安全な「調査済み」が緑の張り紙を玄関のドアなどにする。

 東日本大震災の際、このあたりは震度5強だった。棟に沿って屋根瓦がこわれ、ブルーシートで覆った家が何軒かでたが、各戸に対する危険度判定などなかった。ただ、崖崩れ個所や公園の石灯籠には、「危険」の張り紙があった。

 中越地震の際、長岡に住む親族宅を見舞いがてら訪れたが、「要注意」の張り紙がしてあった。階段にわずかなずれがあり、素人では気が付かない程度である。まわりに倒壊した家は1軒もなく、町並みには大きな変化がない。

 何の不安も持たずそこで2泊ほどした。熊本では、後からあとから強い地震があって、気象庁も「先のことはわからない」などと言い出す始末。避難所を含め、安心して寝れるところなどどこにもない。

 政府は、これまでの地震と根本的に違うという対策をいまだにとっておらず、これから同様なケースがが起り得ることを意識していない。原発の運転を含め、大議論を起こすべき時だ。首相側には憲法に「緊急事態条項」の追加など、見え透いた「お試し改憲論」があるが、そんなのんきなことを言っている場合か。(怒)

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2016年4月28日 (木)

This is a pen

 前回、前々回と続けて「ワル餓鬼」時代の戯れ言葉を紹介した。直接の関係はないが、言葉に関して『週刊エコノミスト(5/3・10)』にこんな記事があった。

 アメリカの大統領候補の英語力ということで、カリフォルニアの大学院生が演説などから分析している。

 それによると、評価はクルーズ氏が一番高く、高校1年生レベル。クリントン氏、サンダース氏、ルビオ氏などは、おおむね中学2年生レベル。対してトランプ氏は飛び抜けて低く、小学4年生レベルだとする。

 その理由は、発言のひとつことつの文章が非常に短く、しかも使っている単語の音節が少ないことだとする。日本人なら"This is a pen"の類だ。

 頻発するのは"unbelievable"(信じられない)や"tremendous"(ものすごい)などの単語、そしてwinでありlose、あるいはgoodbadなど子供でも分かる短い基本単語が多いという。

 そうか、善悪二元論や人身攻撃の悪態をつくのは、このところのアメリカが元祖かも知れない。トランプは正直にそれを演じてみせただけだ。この傾向はアラブでもヨーロッパでも流行し、紛争の種を作っている。

 日本の政治家は何年生レベルなのだろう。トランプの真似さえしなければ、「世界に冠たる」超高学歴社会ニッポン、と称賛されるのになあ。

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2016年4月27日 (水)

大本営発表復活

 NHKの籾井勝人(もみい・かつと)会長が熊本地震の対応を協議した局内の会議で原発報道について「公式発表をベースに伝えることを続けてほしい」と指示した問題で、籾井会長は26日の衆院総務委員会で発言をおおむね認め、「不必要な混乱や心配を避ける意味で、事実に基づいた報道を心掛けることが一番住民に安心感を与える」と釈明。「私なりの気持ちを伝えたつもりだ」と述べた。民進党の奥野総一郎議員の質問に答えた。 (毎日新聞)

 昨日の書き出しは、おおさか維新の会所属議員の議会発言「ばか」について、少年の頃の悪がきハヤシ言葉を思い出し、「あほ ばか まぬけ……」を書きました。上の記事を見て思い出したのは、当時NHKしかなかったラジオの「大本営発表」です。

 発表の前にブラバンの軍艦マーチが流れます。メロディーに入る前にパーカッション入りの前奏、一小節があります。悪がき少年は、それに歌詞をつけました。

 ♪ジャンジャンじゃがいも さつまいも。つづく中味は、♪頭のでかい衆(人々)はまんま(ご飯)いっぱい食う それよりでかい衆は……、といった具合です。よほど腹がすいていたのでしょうね(笑)。本文を読み上げる人は、たしか平出大佐といいました。

 北朝鮮のピンク・チマチョゴリおさばさま程ではないが、高揚した名調子でした。開戦当時より中身がお粗末になってきた気がしましたが、まさかウソだと少年は知りませんでした。そうです。「不必要な混乱や心配を避ける意味で」為政者にとっては大切なことです。

 しかし、今の憲法は「一番偉いのは国民だ」といっています。それをかくす、あるいは知らない人のいうことを聞いていたらとんでもないことになります。いま、大本営発表は半分復活しつつあります。元・悪がきのいうことを信じて、決して損することはありません。

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2016年4月26日 (火)

「アホ」、「バカ」

♪アホウ バカ マヌケ、 ヒョットコ ナンキン カボチャ……
これは、関西で小学生だった頃、悪ガキが民族差別に使う節のついたハヤシ言葉だった。

【毎日新聞・東京4/25・ベタ記事】
おおさか維新の会は25日、衆院議院運営委員会理事会で、同党の足立康史衆院議員が民進党に「あほ」などの不規則発言を謝罪したと報告した。おおさか維新は今国会で足立氏に国会質問をさせない方針。民進党は謝罪を受け入れ、衆院に提出していた足立氏の懲罰動議の審議は当面見送られる。

 要するに、京大卒・通産官僚出身であっても、レベルが悪ガキ程度の代議士がいるということだ。選ぶ方の国民もその程度と見られてしまう。

 同代議士は、「民進党だって、”日本死ね”などの言葉を持ち出して国会質問をする、どこが悪い」といった反論をしたという。

 「××死ね」などは、いじめの言葉として使われるようだが、いつごろから流行ったのだろう。足立議員の主張からすると、よほど悪質な言葉なのだろう、塾頭は実際に使ったことも聞いたこともない。

 同じ意味なら「腹を切れ」という言葉があった。国会や職場その他、いろんな場面で使われたが、軽蔑・侮蔑・悪態の響きはなく、忠臣蔵ではないがむしろ美しさすらあった。もちろん問題にされることはない。

 以前、NHKで関西某駅でアイドルであった犬の駅長が「なくなった」というアナウンスを入れていたことを、日本語の乱れとして指摘したことがある。同じ件を民放は「死んだ」といい、昨日は福島・会津の駅で名物の猫が「死んだ」と某紙に出ていた。人以外に「なくなった」を使うのはむしろ醜い。

 言葉ではないが、テレビ映像で人の顔を赤丸などで隠すのは止めてほしい。プライバシーなどの必要があれば焦点をぼかすだけでいい。赤丸は首を切ったようで見苦しく、むしろ人権無視のようだ。言葉でも絵でも美しさを尊ぶのが日本人なのだ。

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2016年4月25日 (月)

野党共闘失敗

 衆院補選が昨日行われた。ここでは、来る参院選の前哨戦とされている北海道5区だけを取り上げる。注目点は、野党第一党の民進党と共産党を含む野党統一候補・池田氏と故町村信孝・前衆院議長の弔い合戦を標榜する和田氏の戦いだ。

 塾頭は、接戦になるという評判にもかかわらず、野党共闘はよほどの事ことがない限り失敗するのではないか、という感触があった。遅きに失しているものの、なんとか野党の気勢挽回を、と思って書いたのが、前々回の「もうあかん!民進党」や、11日付の「拝啓、岡田克也さま」である。

 結果は、野党共闘のインパクトがまったく利かず、維新との合併・党名変更は無関係、対抗する政策で新鮮味を訴えることもできなかった。前回と投票数を比べてみよう。

 「なんの変化もなかった」という結果は、不思議なほどである。

         
           14年衆院選  16年同補選                    
自民 町村信孝  13万1000   13万6000(自公・和田)
民主・共産合計  12万6000   12万4000(野党共闘)

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2016年4月23日 (土)

国際法違反、天皇は承知

 本塾では、かねてより「帝国主義的侵略は第1次大戦以降」という解釈をしている。これに対して、明治の「富国強兵」を軍国主義とみなす反対論者から抗議されたこともある。

 帝国主義的侵略主義を公言したのは、死の直前に撤回したとはいえ、古くは吉田松陰、明治になって途中で転向宣言をした福沢諭吉などであり、そういった雰囲気が当時からあったことは否定できない。

 拙著に、榎本武揚が五稜郭を明け渡す際に、肌身離さず持っていた『海律全書』、つまり国際法全集を、「新政府で役に立ててほしい」と黒田清隆に届させ、清隆を感激させたことを書いている。

 文明開化は、鎖国を解いて文明国の仲間入りすることだった。従って、外国に認められないことは決してしないという信念が、政治家を支配していた。日清戦争から第一次大戦までまでは、帝国主義ではあっても、国際法に則ってということなのだ。

 つまり、戦争そのものが国際法による行為であり、文明国のあかしともとられていた。そのことを、松本健一『明治天皇という人』という本で改めて確信するようになった。その本に日清・日露の開戦の詔勅が載っている。

 そこでは、いずれも交戦権行使は国際法に基ずくものであることを強調している。以後の戦争開始の詔勅は、どうなっているかチェックしてみた。問題は、現行憲法9条1項のよりどころとなっている昭和3年の不戦条約締結以後、さきの戦争の詔勅だ。

 日清戦争以来続いていた、モットーが、見事に抜け落ちている。以下に各詔勅を列記するが、先の戦争を除いては該当部分、太平洋戦争は、ないことの証明にするため、全文にした。

 今、アメリカもロシアも国際法違反のような軍事行動を繰り返している。しかし、自衛とか集団的自衛権のような口実は使うが、帝国主義的侵略ととられかねないようなことは、巧みに避けている。

 先の戦争開戦の詔勅にも「自衛」という言葉はあるが、3回続いてきた「国際法」とか「国際条規」という文言はどこにも見当たらない。そのことは、昭和天皇も知っていたのだ。

清国に対する宣戦の詔
苟(いやしく)モ国際法ニ戻(もと)ラサル限リ各々機能ニ応シテ一切ノ手段ヲ尽スニ於テ必ス遺漏(いろう)ナカランコトヲ期セヨ

露国に対する宣戦の詔
凡(およ)ソ国際条規ノ範囲ニ於テ一切ノ手段ヲ尽シ遺算ナカランコトヲ期セヨ

独逸国に対する宣戦の詔書
凡ソ国際条規ノ範囲ニ於テ一切ノ手段ヲ尽シ必ス遺算ナカランコトヲ期セヨ

米英両国に対する宣戦の詔書
天佑ヲ保有シ萬世一系ノ皇祚ヲ踐(ふ)メル大日本帝國天皇ハ昭ニ忠誠勇武ナル汝有衆ニ示ス

朕茲(ここ)ニ米國及英國ニ対シテ戰ヲ宣ス朕カ陸海將兵ハ全力ヲ奮テ交戰ニ從事シ朕カ百僚有司ハ

勵精職務ヲ奉行シ朕カ衆庶ハ各々其ノ本分ヲ盡シ億兆一心國家ノ總力ヲ擧ケテ征戰ノ目的ヲ

達成スルニ遺算ナカラムコトヲ期セヨ抑々東亞ノ安定ヲ確保シ以テ世界ノ平和ニ寄與スルハ丕顕(ひけん)ナル

皇祖考丕承(ひしょう)ナル皇考ノ作述セル遠猷(えんゆ)ニシテ朕カ拳々措(けんけんお)カサル所而シテ列國トノ交誼ヲ篤クシ萬邦共榮ノ

樂ヲ偕(とも)ニスルハ之亦帝國カ常ニ國交ノ要義ト爲ス所ナリ今ヤ不幸ニシテ米英両國ト釁端(きんたん)ヲ開クニ至ル

洵(まこと)ニ已ムヲ得サルモノアリ豈(あに)朕カ志ナラムヤ中華民國政府曩(さき)ニ帝國ノ眞意ヲ解セス濫ニ事ヲ構ヘテ

東亞ノ平和ヲ攪亂シ遂ニ帝國ヲシテ干戈ヲ執ルニ至ラシメ茲ニ四年有餘ヲ經タリ幸ニ國民政府更新スルアリ

帝國ハ之ト善隣ノ誼ヲ結ヒ相提携スルニ至レルモ重慶ニ殘存スル政權ハ米英ノ庇蔭ヲ恃ミテ兄弟尚未タ牆ニ

相鬩(あいせめ)クヲ悛(あらた)メス米英両國ハ殘存政權ヲ支援シテ東亞ノ禍亂ヲ助長シ平和ノ美名ニ匿(かく)レテ東洋制覇ノ非望ヲ

逞(たくま)ウセムトス剰(あまつ)ヘ與國ヲ誘ヒ帝國ノ周邊ニ於テ武備ヲ增強シテ我ニ挑戰シ更ニ帝國ノ平和的通商ニ有ラユル

妨害ヲ與ヘ遂ニ經濟斷交ヲ敢テシ帝國ノ生存ニ重大ナル脅威ヲ加フ朕ハ政府ヲシテ事態ヲ平和ノ裡ニ囘復

セシメムトシ隠忍久シキニ彌(わた)リタルモ彼ハ毫(いささか)モ交讓ノ精神ナク徒ニ時局ノ解決ヲ遷延セシメテ此ノ間却ツテ

益々經濟上軍事上ノ脅威ヲ增大シ以テ我ヲ屈從セシメムトス斯ノ如クニシテ推移セムカ東亞安定ニ關スル

帝國積年ノ努力ハ悉ク水泡ニ帰シ帝國ノ存立亦正ニ危殆ニ瀕セリ事既ニ此ニ至ル帝國ハ今ヤ自存自衞ノ爲

蹶然(けつぜん)起ツテ一切ノ障礙(しょうがい)ヲ破碎スルノ外ナキナリ皇祖皇宗ノ神靈上ニ在リ朕ハ汝有衆ノ忠誠勇武ニ信倚(しんき)シ祖宗ノ

遺業ヲ恢弘(かいこう)シ速ニ禍根ヲ芟除(せんじょ)シテ東亞永遠ノ平和ヲ確立シ以テ帝國ノ光榮ヲ保全セムコトヲ期ス

  御 名 御 璽

昭和十六年十二月八日

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2016年4月21日 (木)

もうあかん!、民進党

 前々回の「田中原子力規制委員長の傲慢さ」に、民進党では、今日にも党の方針として九州電力川内原発の運転停止を求め.る決定をし、政府に申し入れる――、という毎日新聞を引用した。

 ところが昨日の新聞には何も載っていない。それがどうだ、今日の各紙では、岡田氏が「科学的根拠がない」と否定的で、申し入れは見送られたという。毎日によると、山尾志桜里政調会長は20日の会見で、「歯切れのいい発信は大切だが、それ以上に組織として一致した意見を発信することが大事だ」と意見集約の難しい党内事情を認めたようだ。

 11日に「拝啓、岡田 克也さま」というのを書いている。岡田さんが党内の異論を押さえるとか、信じたくないが労組の反発を気にしないで蛮勇を振るう、それがなければ支持率低下に歯止めがかからず、選挙にも勝てない、ということを言ったのだ。

 科学的根拠云々の口実は、原子力規制委員長発言を隠れ蓑として使っているのだろう。国民が不安を持つということが科学的でないということを、岡田さんは是非証明してみてほしい。

 たしかに気分だけで賛成、反対を言っても物事は前に進まない。原発の安全を図る上で、一定の科学的基準を設けることはそれなりの意義はある。その新基準の中にこういった一項がある。

 活断層が動いた場合に建屋が損傷し、内部の機器等が損傷するおそれがあることから、耐震設計上の重要度Sクラスの建物・構築物等は、活断層等の露頭がない地盤に設置することを要求。

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 さあ、川内原発の事だ。右の図を見てほしい。左右の○はそれぞれ1号炉2号炉の位置を示し重要度Sクラスの建物・構築物等があるところだ。ブルーおよび赤の線は、断層を示す。

 熊本地震の報道を見ていると、露頭が見られなかったところに断層の露頭が現れて地盤が破壊されていることを示す映像が繰り返し出てくる。阿蘇山の北側など、断層が見られないところで震度5以上の震源が続発している図も示される。

 川内のは活断層でないということだろうが、それが誘発されないという保証は誰もしていない。そもそも、断層の真上でないからいいんだという基準は、どうして科学的に安全なのか、今度の地震で痛いほど知らされた。

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2016年4月20日 (水)

ペットブーム

 世はあげてペットブームである。昔は、犬がドロボーよけだった。門柱に「猛犬あり」などと書いてあった。今の「セコム」のようだ。猫はネズミよけ、野良猫が物置に子を産んでも放置した。台所から魚を盗まれても、それは盗まれた方が悪い。

 もちろん、ペット待遇を受けるケースがないわけではない。敗戦の前の年、軍需省は、毛皮を飛行服、肉を食用にするため、飼い犬の強制的供出を決定した。大は3円、小は1円の協力金が出る。しかし反対運動などはなかった

 それを避けようとしたせいか、食糧の欠乏で放逐されたのか、野良犬が目について増えた。そんな子犬の一匹を拾ってきて縁の下で飼っていたら、母から叱られ、自転車で遠くへ捨てに行った経験がある。

 現在は、散歩していても犬を連れていないと肩身が狭いような世の中だが、我が家で小鳥以外にペットを飼った経験はない。平安時代の古典、『堤中納言物語』に「虫めずる姫君」という一文があるが、家には山椒の木があり、アゲハの幼虫が育っていた。

 また、教材として配られたものかも知れないが、カイコを飼っていたのが長女である。これは今のペットブームと全く異質な動物観であるが、塾頭は、どちらかというと平安時代の姫君に親しみを感じる。

この姫君ののたまふこと、「人々の、花、蝶やとめづるこそ、はかなくあやしけれ。人は、まことあり、本地たづねたるこそ、心ばへをかしけれ」とて、よろづの虫の、恐ろしげなるを取り集めて、「これが、成らむさまを見む」とて、さまざまなる籠箱どもに入れさせたまふ。

中にも「烏毛虫の、心深きさましたるこそ心にくけれ」とて、明け暮れは、耳はさみをして、手のうらにそへふせて、まぼりたまふ。

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2016年4月19日 (火)

田中原子力規制委員長の傲慢さ

 民進党では、今日にも党の方針として九州電力川内原発の運転停止を求め.る決定をし、政府に申し入れる。共産党は16日に官邸に申し入れをし、国会で質問をした。これに対し林経産相は「原子力規制庁は現状で停止する必要があると判断していない」と答弁している。また、鹿児島の市民団体からも、九電や県に同様な申し入れをしている。

 18日に行われた原子力規制委員会・臨時会合後の記者会見の模様を、毎日新聞は次のように伝えた。

 田中俊一委員長は記者会見で「科学的根拠がなければ、国民や政治家が止めてほしいと言ってもそうするつもりはない」と述べた。

 これは、ひどい。なんと傲慢で思い上った発言ではないか。原子力村の出身だが、その中では比較的公正な判断をする人だと思っていた。天皇から認証されて直接辞令を受けとったので有頂天になったのか。

 あまりにもの無神経さ。にわかには信じられないので、公開されているユーチューブ を当たってみた。その最後に該当する文言がある。その前段階で、記者から「運転中止の意見が多数寄せられているというがその数は?」という質問にはノーコメントという場面もあった。

 また、「政治家に言われても……」という表現で、記事そのままではないが、誤報という程ではない。さらに、気象庁などが「火山も含め先のことについてわからない」と言っていることも、承知の上での発言で、「想定外ではなく想定内で考えている」と答えている。

  このような、最高権力者でも言わない、またはそう誤解されかねないような発言をする人を委員長にしたままでいいのだろうか。また、国家の運命を左右するような事柄であるにも関わらず、民主主義を否定しかねないような発想をする人に国民の運命を預けていいのだろうか。

 同時に新聞に載った内閣支持率は2%アップ、新進党は併合前と変わらずだった。なお、「マガジン9」というサイトに「田中俊一委員長の悲しい変貌」という記事を見つけたので、参考までに紹介しておく。

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2016年4月18日 (月)

「歴史認識」には善悪不要

 「歴史認識」という言葉が今ほど多用された時代はあっただろうか。塾頭も数えきれないほど使っている。最近、何気なく見た本棚に「歴史認識」とは何か、と題した新書があった。

 買ったのは間違いないが、読んだ記憶がない。買っておいて忘れるなどという悠長なことができない塾頭だ。そこで読み返してみたが印象に残るよう中身がない。これが「歴史認識」とは何かを考えなおす動機になった。

 結論は、「歴史認識」などというものは世に存在しないということだ。仮にあるとすれば、それは人の数だけ、つまりAさんはAさんの、BさんはBさんの歴史認識があるということで「正しい歴史認識」などはないのだ。

 仮に、民族解放戦争は「善」、侵略戦争は「悪」などの結論を最初に置いた思考回路は、「歴史認識」などと言えるものではなく、歴史に名を借りた政治宣伝か、我田引水以上の道具として使っているに過ぎない。アメリカには、原爆投下を「善」と信ずる人が少なくないのを見ても判る。

 日中・日韓でよく持ち出される「歴史認識」が善悪二元論で、最初から結論づけられているようなものであれば、歴史認識の名に値しないし、外国から強要されるべき性格のものでもない。現に、中韓の主張する「歴史認識」には、正しいとは言いかねる表現が多く含まれている。

 仮に正しいい歴史認識というものがあるとすれば、どういったことだろう。ひとつは、同時代を体感し、世間の空気をよく知っているということだ。古い時代で体感できない場合や、個人の能力を超える広範な知識を得るためには、歴史書以外にそれなりの史料を収集する努力が必要になる。

 それが、それまでに得ていた知識に合っており、さらにいくつかの補強資料を見つけると、あたかも同時代に生きているような気分になるものだ。その反対の資料が出てくれば、「この時代も複雑で多様性があるのだな」という判断が得られる。

 現在、「歴史認識」を云々する人は、どこまでそれをふまえて言っているのだろうか。大学の時代は「唯物史観」全盛の時代で、大いに啓発を受け、特に近現代史は、ワンパターンの歴史認識に陥りがちであったが、自ら独自の問題で資史料を目にすることにより、それだけではないという考えを持つようになった。

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2016年4月16日 (土)

「原発は無理」決まり!!

 「本震は後の方、今朝1時25分の南阿蘇震源地です」=気象庁
 

 「場所は近いが別の断層でした」
 「熊本地震と命名したが、大分にも震源地が複数発生。被害も」
 「まだ発見されていない断層もあります」
 「阿蘇火山が爆発しましたが、関係あるかどうかわかりません」

 「今後、何が起こるかは正直わからない」=川崎一朗・京都大名誉教授(地震学)
 
 原子力規制委員会の決める原発運転再開や立地の検討など、およそいいかげんなことがこれで分かりました。

 政策や公約を変えるなら今がチャンスです。

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2016年4月14日 (木)

金正恩の「兵隊ごっこ」

 元海軍軍人で日露戦争に参戦し、後、第一次世界大戦後のヨーロッパ各地を視察、多くの著述を残している水野広徳はこのように言っている。

強大な軍隊と精鋭な兵器を手にした軍人は、空砲を打つだけでは満足できなくなり、敵を求めて実弾を撃ってみたくなる。(中略)軍人が政治の実権を握る国は常に戦争の危険がある。(木村久邇典『帝国軍人の反戦』朝日文庫、所載)

 これまでたびたび伝えられる金正恩の軍事視察、自身は金日成は大学で砲術を学んだとされるが、ミサイルの発射立ち会い、性能向上の燃焼実験その他矢継ぎ早だ。今度は、パレードなどに出てくるムカデのような大型タイヤのトラックで運ばれる中距離弾道弾ムスダンを、車載のまま発射するとのことだ。

 国内向けの権威向上パフォーマンスという評論が圧倒的だが、水野の指摘は的を射ている。あれだけのものを持ちながら、一度も撃ったことがないとすれば、誰しもためしに撃ってみたくなるだろう。問題は、正恩が「軍人」かどうかである。

 彼の祖父・金日成はソ連の、朴槿恵韓国大統領の父は日本の軍人だった。日本では総理大臣・東条英機が好んで軍服を着ていたが、正恩の軍服姿は見たことがない。もっともあの体型では似合うはずがない。

 水野流に言えば、もし軍人なら、実戦に使ってみたくなる。しかし、父・正日が選び抜いた後継者だ。すぐれた政治家ならそんな馬鹿なことをするはずはない。すると、戦争ごっこ大好きな「お坊ちゃん」のまま育ってしまった、というべきか。人騒がせのことだ。

【追而】元・軍人もどきの田母神(たもがみ)俊雄は逮捕されてしまった。

【追而2】北朝鮮は、元山付近の日本海沿岸から15日午前5時半頃、ムスダンを発射したようだが失敗したようだ(時事通信ほか)。金日成誕生日祝いにはならなかった。「坊や、お菓子食べたら寝なさい」。

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2016年4月12日 (火)

脱北事情に異変

 脱北者のニュースといえば、これまでもあったことだし、日本ではそう大きく扱われない。しかし昨日、今日報じられる件には、これまでと大きく違う点がある。

Tmb240_2016041110505111 まず、13人という組織的な集団脱北があったという点である。この集団は、当初北朝鮮に隣接し、朝鮮民族も多く住む吉林省の食堂に働いていた。そこから数カ月前、南に移って浙江省・寧波の食堂で働き、そこを去る5、6日頃に脱出、東南アジア経由で7日には韓国に到着した。これまでの脱北と違って、苦労話など一切ない。空港を乗り継ぐ一般旅行者並みだ。

 北朝鮮は、当然非公式ルートで中国関係当局に抗議をした。これに対して現地当局は、『我々に責任はない。合法的なパスポートを所持する人ならどこにでも行くことができる』という趣旨の返答で一蹴したと伝えられられる(以上、食堂の写真を含め『中央日報』日本語版)。

 北朝鮮は、中国に食堂を経営、自国から従業員を派遣することにより、有力な外貨獲得源としてきた。中国東北部には、中国から見れば少数民族だが大勢の朝鮮族が住んでいる。美女のサービスでそれなりに繁盛していたようだ。

 そこで働く北朝鮮従業員は、決して裏切らない忠誠度の高い選り抜きの北朝鮮エリートだっただろう。そこに大きな変化が生じた。核実験や好戦的挑発などに対する、中韓連携の「経済制裁強化」と、中国の冷たい態度だ。

 これからも、続々似たようなケースが出てきそうだ。北朝鮮にとっては経済制裁以上の痛打になるかも知れない。かといって、シリア難民のようになられても困る。その兼ね合いが、中・韓にとって水面下の連携になっているような気がする。

 いずれにしても、戦火を交えずに難問解決ができれば最高だ。このほか、こんなニュースも今になって出てきた。

日本テレビ系(NNN) 4月11日配信
(前略)聯合ニュースは11日朝、北朝鮮の軍で韓国への工作活動を担当する偵察総局の大佐が去年、韓国に亡命していたと報じた。聯合ニュースによると、偵察総局は金正恩第1書記に直接報告をあげる部隊で、去年8月、軍事境界線で地雷が爆発した事件や2010年に韓国軍の哨戒艦が攻撃を受けて沈没した事件を指揮したとされている。

 聯合ニュースは関係者の話として、「今までの軍人の脱北者の中では最も高いポストの人物で、亡命後、韓国への工作について詳細に述べた」と伝えている。韓国統一省は「大佐の亡命は事実だが、具体的なことは話せない」としている。

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2016年4月11日 (月)

拝啓、岡田 克也さま

 民進党を率いる岡田克也さま。あなたは地味な方です。維新を合併し、党名を変え、野党を糾合しようと頑張っているのに、世間は一向に反応せず、マスコミも何となく冷淡です。旧民主党には、人気があっても、ちょっとつまずくと、よつてたかって足を引っ張るような党の文化があったようです。

 アメリカでは、無責任でも派手な発言をする大統領候補に人気が集まります。あなたにそんな真似はできないでしょうし、してもらいたくもない。だが、今のままでは、政府与党をひっくり返すことが難しいようです。

 そこで提案ですが、代表代行の長妻さん、連舫さん、江田さんや、最近有名になった若手の山尾さん、元気なベテラン辻本さんなどにどんどん表にでてもらって、自民党との違いを強調し、党を活性化してほしいのです。

 それでも、足を引っ張るような党員がいたら、信望ある岡田さんの眼鏡でにらみを利かせることです。そして、自分本位の反党的動きを続ける人がいれば、離党勧告も辞せずの態度で臨んでいただく、それだけです。

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2016年4月10日 (日)

庭に来て奔放に咲く春の花

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2016年4月 9日 (土)

五ヶ条のご誓文

 「誓文」で本ブログを検索したら、3回でてきた。いずれも民主主義が現憲法で始まったものではなく、聖徳太子の十七条憲法同様、古来から日本にあったものだという説明に使ったものだろう。

 また、明治時代はたびたびテーマにしているが、いずれも、日清・日露戦争関連の記事か、帝国憲法・教育勅語のことしか覚えがない。明治のはじめから憲法が生まれる明治20年頃までの事がすっぽり抜けている。

 まず、五ヶ条のご誓文の全文を採録しておこう。
一 廣ク會議ヲ興シ萬機公論ニ決スヘシ
一 上下心ヲ一ニシテ盛ニ經綸ヲ行フヘシ
一 官武一途庶民ニ至ル迄各其志ヲ遂ケ人心ヲシテ倦マラサシメン事ヲ要ス 一 舊來ノ陋習ヲ破リ天地ノ公道ニ基クヘシ
一 智識ヲ世界ニ求メ大ニ皇基ヲ振起スヘシ

 わずか、これだけだが、その格調の高さは、現憲法前文に匹敵する。塾頭は、自著で「明治維新は維新というより、大衆をバックにした革命」と書いたことがあり、ご誓文も高く評価するが、これに反対するのが、左翼学者で、右翼と言われる北一輝の方が塾頭の考えに近いらしい。

 「王政復古」のキャッチフレーズで徳川幕府を倒してできた政権だ。だけど国会も今のような行政組織もまだない。だから、天皇は大変だ。慶応4年(明治元)4月21日に「万機親栽の事」という御布告が出るがその中に、

「毎日辰刻(午前8時)御学問所へ 出御、万機之政務被為聞食(きこしめされ)候」

とある。この政務は昼食をはさんで午後も続く。また2日か3日に一回会議もあり、決裁するからにはその勉強も必要だ。

 あるとき(明治21年11月12日)、会議の途中に侍従があわただしく入ってきて、枢密院議長の伊藤博文に耳打ちをした。伊藤は立ち上がって、天皇になにかささやいていた。天皇は「泰然自若として、御席につかれて居る」。そこで会議がつづけられた。会議が終わって天皇に入御を請い、天皇は席から立ち去った。  

 そのあとで、伊藤が皆にいった。――「さて、只今入御あったのは、皇太子殿下(昭宮)」が薨去遊ばされたためである」。さきほど侍従がその報告にきたので、天皇に「議事を直ちに止めて入御遊ばされますか」、と問うと、「議事をつゞけよ」とお答えがあったので、議事と討論をつづけたのである、と。(松本健一『明治天皇という人』所載)

 明治天皇は、今の時代の誰も経験しないような厳しい「公」に殉ずる精神で、この時期を乗り切ったのだ。この時代を「有司専制」でくくることがあるが、明治天皇の意向は、いわゆる明治の元勲といわれる人たちに受け継がれたのではないか。 今の世にはないものだ。

 

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2016年4月 7日 (木)

安保法制は不安全化法

 ある軍事評論家がテレビで言っていました。「アメリカのトランプ氏が言ってるように、米軍が本当に日本から撤退するといい。そうすれば日本もアメリカも、どうしたら国の安全や国益が確保できるのかを考えるようになる」。

 文言は正確な記憶ではありませんが、至言だと思います。またその番組では、中国や北朝鮮を念頭に、相手が攻めてきても、自衛隊だけで守ることができる。ただし、戦争が長引けば、敵地攻撃能力のない日本だけでは勝つことが難しい――、という元・自衛隊幹部の発言もありました。

 塾頭も、核戦争を含め、日本と中国が本格的な戦争になったら、日本は負けると思っています。結論から言うと、国土が広く、人口の多い国が勝つのです。敵地に侵攻し首都を占領して傀儡政権を作らなければ勝ったことになりません。

 アフガンやイランのケースで、アメリカがそこまでしても混乱はさらに広がり、引くに引けない状態です。地上軍を主とした古典的戦争をしても得より損の方が多いということは、中国もよく知っています。また、国際的に孤立して経済を犠牲にするようなことも、もうできません。

 アメリカに頼るのも一つの手でしょう。しかしアメリカが危険を冒し、国益に反してまでも日本に同調するとは限りません。アメリカが自由主義国で中国は共産国だから、というのは、安倍首相がよく言っていた「価値観外交」というのでしょうが、外交知識のない時代外れの、あえて言えば「妄想の域にある」感覚でしょう。

 もちろん、小国日本は、憲法前文にある「諸国民の協和にる成果」と、アメリカをはじめ「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼」する必要があります。中には、中国は「平和を愛する諸国ではなく公正と信義に信頼できる国」ではないという人もいるかも知れません。

 かりにそうだとしても、それならばなお一層、平和憲法を活かして支持国を増やし、世界一の防衛能力を誇る自衛隊のもと、自主外交を推し進めるのが、国民の平和と安全を守る合理的かつ現実的な選択ではないでしょうか。

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2016年4月 6日 (水)

女性指導者

 このところやや情報量が減ったが、ドイツのメルケル首相など、一国の指導者として女性の活躍が目立つ。大統領の上を行くというビルマのアウンサンスーチーさん、台湾の総選挙で元首の地位を得ることになった民進党の蔡英文主席、アメリカでは、初の女性大統領になれるかどうかのクリントンさん。

 南米ペルーは、日系人のフジモリ元大統領の長女のケイコ・フジモリさんが、4日あとに迫った大統領選で優位に立っているそうだ。そこに国ではないが、国連事務総長候補としてニュージーランド前首相のヘレン・クラークさんが名乗りを上げたというニュース。

 もし彼女に決まれば、女性初の国連事務局トップになる。現・潘基文(パン・ギムン)総長は任期切れとなるが、韓国・朴槿恵大統領の後釜を狙っているといわれる。国連では「無能」と酷評されることもあったようだが、政策の中味はともかく、朴さんのような派手さはないだろう。

 国連事務総長のあとに帰国してトップになるというケースは、オーストリアのヴァルトハイム氏など過去にもあったが、国連での手腕には及ばなかったようだ。 クラーク氏のようにニュージーランド首相を経験したあと国連へ、というのは、実現すれば女性というだけでなく初のケースではないか。

 塾頭は、クラーク氏について詳しく知らないが、クラスター爆弾の禁止など、これまでもニュージーランドが北欧の国々や市民組織などと協力して、安保理常任理事国の厚い壁を突破したことは、本塾でも書いてきた。

 大いに期待したいところだが、「日本では稲田朋美??」。そんな怪談話をする時期には早すぎる。「ゾーッ。やめて~!!」wobbly

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2016年4月 5日 (火)

千人針

 本塾で過去3回ほど使ったが、もしかして読む人の半分ぐらいは、この題の意味を知らないかも、と思うとやや不安になった。知っている人には我慢しもらうが、ざっとこんなことだ。

 戦時中、これから戦争に行く人または、戦地にいる兵士の留守家族など身内の人が駅頭に立ち、白いさらしの布を持って「千人針、お願いします」と呼びかける。すると応ずる婦人がやってきて、赤い糸を通した針を渡され、布に縫込みだんご状の結目を作る。

 千人が目標だが、兵士が貰って腹など体に巻きつけると弾に当たらないという迷信があり、武運長久を願うおまじないだ。協力するのは女性に限っていたが、戦後は家庭科で小学校の時から男子も針仕事を習うから、今なら結目ぐらいは誰でも作れる。

 今、駅頭で見かけるのは、原発や安保法制の反対運動著名活動などだ。しかし昨今はプライバシーがやかましくなり、住所氏名を明かすことに抵抗を感ずる人が多くなった。

 千羽鶴は、すでに広島・長崎の祈りのシンボルとして世界的に通用する。それと同じように、日本人の平和への願いとして、千人針を復活させるというのはどうだろう。

 国会であろうが、国連であろうがシリアであろうが趣意書をそえて世界中にばらまければ最高。ボケ老人の夢である。
 

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2016年4月 4日 (月)

満開宣言乱調

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 このあたりの満開は2日ほど前。東京はさらに2、3日前だったようだ。ここは都心から15Kmほどしか離れていないが、気温が1~1.5低いとみられる。ヒートアイランド現象だといわれ、その原因は、アスファルトやコンクリートの蓄熱現象そして空調の排熱と説明されている。

 しかし、冬はそのふたつとも逆の効果になるはずで、納得できない。もっと単純に、車の排熱、高層化による人口密度増加による炊事排熱などではないか?。

 桜前線は北上するのが常識なのに、四国や九州が東京のあとになるなど、常識がだんだん通用しなくなった。乱調は政治の世界だけではない。

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2016年4月 2日 (土)

鳩山首相追放の裏に

 週刊朝日4月8日号に、自民党から民主党主体の政権を実現させ、最初の総理大臣となった鳩山由紀夫氏が、記事を寄せている。氏は沖縄基地問題の公約が果せないということで降板し、最後は追われる形で民主党を去った。

 まず、記事の要約から見ていただきたい。

民主党と維新の党が合流し民進党が結党された。元首相の鳩山由紀夫氏は、国民に温かいメッセージを出せる党になって欲しいとエールを送る。

*  *  *
 普天間移設問題については、私は非常に責任を感じています。結果的には「最低でも県外」と公約しながら断念せざるを得なかったからです。しかし、辺野古に新基地は造らせないという現在の「オール沖縄」の意志を、呼び起こすきっかけになったと思っています。

 安倍首相は「辺野古が唯一の解決策」と言ってはばかりませんが、これは明らかに間違っています。民進党は、民よりも進むんでしょうから(笑)、沖縄の民意に沿った回答を出して政府と対峙していただきたい。

 しかも、私に県外移設を断念するよう迫った外務省の文書が捏造(ねつぞう)された可能性も出てきました。米軍ヘリ部隊の訓練場である沖縄本島中北部と、拠点となる基地との距離が65カイリ(約120キロ)以内でなければならないとする内容でした。いまになって在日米軍司令部は「海兵隊にそのような基準はない」と明らかにした。私を説得した論拠ももはやなくなったわけです。 

 これは、大変な証言だ。外務省官僚がねつ造した文書で時の総理大臣をだまして国交を変えさせ、はては総理大臣を政界から実質追放することに手を貸したのだ。外務省官僚の最高ポストは事務次官ではなく、その後に就任するアメリカ大使だといわれている。

 そのため、アメリカの意を迎えるためには何でもするという風土があるとすれば、到底独立国とは言えない。鳩山首相は「学べば学ぶにつけ」という言葉を残し、公約を撤回して職を辞した。その後、民主党の後を受けた民進党も、辺野古移転反対を鮮明にしないまま推移している。

 首相辞任前後には、周囲の空気が読めず、突拍子な意見を言いだしてアメリカとの協調に失敗したというような意味から、政界はもとより、マスコミからも「宇宙人」というようなあだ名で呼ばれた。首相最初の渡米で、日米関係の重要性と共に、米中間の架け橋になりたいというようなことも言っている。

 鳩山氏は、有名な保守政治家の一郎氏を祖父に持つが政治理念の「友愛」が理念として受け継がれている。これを仲良しクラブ、お友達外交程度にしか理解していない向きが多かったのだ。

 これは、欧州共同体のもととなり、さらにさかのぼればフランス革命の精神にまでさかのぼる。クーデンホーフ=カレルギーの友愛思想がもとで、歴史的・政治的理念として確立されたものだ。単なる思い付きではない。

 中国、南北朝鮮、そして日本は遠くない将来、「東アジア共同体」として世界平和の一角を安定させるべきだという考え方も、当塾の発想に一致した。従ってこの地域の記述のために「東アジア共同体」のカテゴリを設けたぐらいだ。

 また、この時期、岡田克也外相も北朝鮮・韓国・日本の核開発競争とは全く逆の非核兵器地帯構想を持っていた。アメリカが、この地域の平和安定・非核化を進展させることに反対するはずはない。

 ただ、EC、EUのように通貨統一に進む可能性については、基軸通貨ドルに対抗するユーローに続くものが出現するとなると、アメリカは何としてもこれを阻止する必要があるだろう。外務官僚はアメリカが鳩山に警戒心を抱かせるように仕向けるのは簡単だ。鳩山は続けてこのように発言する。

小沢(一郎)さんのときとかトップに立つ人間が危うくなったとき、みんなで助け合おうとしない。次は俺だ、としか考えない。私欲にかまけて行動し、互助精神と人間味に欠けるのは民主党のカルチャーだった。そういうところが、国民から嫌われたのではないでしょうか。(民主党創設者の)私は民進党の結党大会に呼ばれていませんが、松野(頼久)君はよく訪ねてきてくれます。

 政調会長に就く山尾志桜里さんは清新なイメージで、大変期待しています。山尾さんを前面に出して、国民に温かいメッセージを出せるような政党になってほしいと願っています。

 上述のような、役人がニセ情報で国交を左右し、首相を交代させるなどの由々しい問題があったとすれば、国会で追及できるのは共産党が社民党しかない。またマスコミも、○○大に××高校から何人誰が合格したなどという大特集の影にかくれるように、週刊誌の片隅の記事ですませていいものだろうか。

 鳩山氏には、民主党創設者としての愛着はあるだろう。しかし、政治家の評価は、結果が第一である。沖縄基地問題にしろ、原発ゼロ指向にしろ民主党の政策の誤りはまず反省、転換から始めなくてはならないのだ。

 その上で生まれ変わって民意を問う。それでなければ、山尾志桜里さんでイメージアップを図る程度では、到底自民党を上回る政党支持率を回復することができないだろう。 

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