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2016年3月23日 (水)

「害」と「碍」

 朝日新聞のオピニオン欄を見る。障害者に「害」の字を使うのは不当という投書に対し、賛否や提案など意見が寄せられ、そのうちの数通が掲載されていた(3/23)。気が付かなかったがもっともだ。なぜ、新聞紙や文科省が見過ごしていたのだろうか。

 昔は「障碍者」と書いた。「害」と「碍」では意味が全く違う。詳しくは辞書で見ていただきたいが、漢和辞典で「碍」の字がなかなか出てこない。埋もれるような小さい字でようやく見つけたものの、それは「礙の俗字」とあるだけだった。

 投書の中に「碍」は、そう難しい字でないから当用漢字として復活させたら、という意見があった。審議会の偉いさんがそうしなかったのは、多分「俗字を採用させるわけにはいかない」といったのだろう。

 中国の押しつけ略字はなじめないが、日本で俗字として通用していたものなら復活させてほしい。それまでは漢字にルビを振って馴れさせればいい。英語やアルファベットの頭文字、これだけは絶対ごめんだ。

 ところで、大手窯業メーカーの「日本碍子」さんはどうしているだろう。碍子は電線につきものの、白い不導体の焼き物だ。検索してみると「日本ガイシ」さんだった。頼山陽の『日本外史』よりはずーと前に出てくるが、碍子には変るべき言葉が見当たらない。ガイシでは何の会社かわからず、企業イメージの構成に随分困っただろう。

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コメント

東北電力の送電線用の碍子は、福島県の「会津碍子株式会社」がほとんどを請け負っているようです

投稿: 玉井人ひろた | 2016年3月25日 (金) 22時04分

玉井人ひろた さま

15、16の両日JR高崎線が「がいし」の絶縁不良で火災を起こし全面運休になりました。この場合、がいしの「がい」は害が適当のようです。

そういった場合、昔は新潟行き急行が郡山経由で磐越西線回りになります。大雪などが原因でした。

沿線に住んでいたので、C57の牽引や客車の車体が鉄板で寝台車も連結する姿を見に行ったものです。

投稿: ましま | 2016年3月26日 (土) 08時50分

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