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2016年3月30日 (水)

安倍だから危ない

 3月29日、安保関連法が施行された。法律を繰り返し読んで言葉として理解した人がいたとしても、実際にはどうなるのか。公明党が憲法違反にならないよう苦心していたようだが、本当は誰もわかっていない。

 それは、誰も本当の戦争を経験していないからだ。昭和天皇は帝国憲法に沿って道を誤まらないよう細心の注意を払われた。そして国際感覚にも優れたものがあった。多くの昭和史では天皇に戦争責任がないとまではいえないものの、平和主義者の片りんをうかがわせる記述が多かった。

 それが、『昭和天皇実録』の発表によりよりはっきりしてきた。まず、第一次世界大戦の激戦地を視察されていることが大きい。戦争には関係がないが、治安維持法の罰則強化にも慎重な取扱いを何度も要求している。

 満州事変では不拡大の方針を軍部が覆して勝手に行動し、天皇の作戦の取り消し要請がご下問という繰り返されて、深夜にわたることもあった。それを、すでに出てしまったものの予算を取り消すわけにいかないというような理由をつけて既成事実化する様子も描かれている。

 終戦時には、「大元帥陛下の命令には従うが、天皇の意向に従う必要がない」とうそぶく者までいたようだ。憲法上「神聖にして犯すべからず」で「統帥権」を有する天皇がいてさえこのありさまだ。

 一般市民の大量虐殺も、それをしないと逆に狙われるとか、戦争を早く終わらせるためとか、平和実現のためやむを得ないという口実で正当化される。それが「戦争」の属性なのだ。

 これを書いている途中に30日の朝刊が届いた。中に民進党の岡田代表ら執行部が各党幹部にあいさつ回りをしたことが書いてある。そして、岡田代表は”自民の谷垣禎一幹事長と公明の山口那津男代表への親近感を強調する一方、「安倍晋三首相はかなり危ない」と厳しく批判した”とある(毎日)。

 これから政権を奪取しようとする党の代表としてはどうかと思う発言だが、塾頭はこれが言いたかったのだ。官僚や取り巻きブレーンをお友達でかため、憲法解釈を変え、世論誘導に手を選ばない環境を作ってしまう――。

 戦争を知らない連中は、このからくりに早く気が付いてほしい。アフガンも、イラクも、リビアもテロの拡大を生んでしまった大国の事実上の「敗戦」であることも――。

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コメント

大反対の中と混乱の委員会を経て成立した後のインタビューで、安倍総理が強く言っていた言葉を思い出します。

「これからも国民の皆様にこの法を理解していただくように、丁寧に説明してまいります」

そのコメントから、一度たりとも説明がないのは・・・
大嘘つきだったのか?
それとも多忙で忘れたのか?

知りたいですよね

投稿: 玉井人ひろた | 2016年3月30日 (水) 09時07分

最近はTVの露出に忙しいようです。
隣が火事だのおもちゃなども一度見たいけど、捨てちゃったのかな?。惜しい気がします。

投稿: ましま | 2016年3月30日 (水) 09時36分

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