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2016年3月12日 (土)

風評被害と差別

 消費者庁は10日、東京電力福島第一原発事故に伴う風評被害に関し、2月におこなった意識調査の結果を公表した。福島県産食品の購入を「ためらう」と答えた人の割合は15.7%で、昨年8月の前回調査から1.5ポイント減った。2013年2月の第1回調査からでは3.7ポイント減った。事故から5年がたち、減少傾向(朝日新聞デジタル、3/11)

 要は、減ってきてはいるけどスーパーで野菜などを買うとき、「○○県産」などと数種類ある中で「福島県産」とあるのがあれば、それ以外のものに手をだす、という人が15%以上にのぼるということだ。

 戦後間もない頃だが、「広島の原爆症はうつる」といううわさが、まことしやかにささやかれたことがあった。放射能のことなど報道されず知識がなかったことや、「黒い雨」などの話が伝わったからかもしれない。

 「広島の子にはなるべく近づかない方がいい」などというものさえいた。しかし、それが理由のないデマであることがやがてわかってきた。それから5年後、塾頭は就職した。職場に一水会会員という、絵の達人がいた。

 彼は、広島で被爆していたのである。その彼がある時肺結核と診断され、茨城県にある専門診療所に入院した。同僚たちは「原爆には、関係ないのだろうか」とか、「合併症で退院が遅れるようなことにならないか」などと気遣った。

 結局無事退院され、定年まで勤め上げられた。広島は関係ないが、長期療養が災いしてか、役職につかれるようなことはなかった。

 統計によると、福島県には甲状腺がんの疑いがある子供が異常に多いという。その人たちに、いわゆる「風評被害」が及ばないよう、これから最大限の知恵を働かせてほしい。

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コメント

そのアンケート記事こちらの新聞にも大きく出されていました。

私が驚いたのは、約40%ほどの方々が、福島県の米や農産物について「放射能検査」を実施していることを知らないというものでした。

検査済みの県内産の物と、まったく検査無しだが県外産の物、どちらを買うかは個人によって別れていますが、検査済みのほうを選ぶ人が増えてきているのも確かです。

投稿: 玉井人ひろた | 2016年3月13日 (日) 16時23分

検査を信用しないという人も多分何%かいるでしょう。

そういう人は、何も食べずにいるしかありません。

投稿: ましま | 2016年3月13日 (日) 20時02分

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