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2016年3月10日 (木)

名将

 「名将」、漢字転換すればまだ出てくるが、この言葉は全く死語になった。日本では東郷平八郎、乃木希典を思い出す。乃木は、明治天皇崩御を知り、夫人と共に殉死した。

 二〇三高地攻略をはじめ数万を超える皇軍を失った責任を痛感していたともいわれる。また、敗軍の将・ステッセルと水師衛で会見、敬意をもって接したことなどで、外国からも高く評価されている。

 また、その後学習院の院長をつとめ、昭和天皇の教育係としても知られている。昭和天皇は祖父の明治天皇を深く尊敬しており、歴代天皇の平和志向は、乃木の教育にその一端があるようにも思われる。

 敗戦がなければ、海軍の山本五十六や陸軍の山下奉文などが名将になったかもしれないが、以後は全く聞かない。テロとの戦いでミサイルや無人機猛撃が主となるこれからは、「名将」が生まれる余地がないのないだろうか。

 こんなことを思い出したのは、元航空幕僚長・田母神(たもがみ)俊雄氏(67)の資金管理団体を巡る横領事件で、政治資金の一部が田母神氏の個人的な訴訟費用などに充てられていた疑いのあることが報道されたからだ。本人は否定しているが、マスコミの書きぶりからすると、事務員の横領をピンハネしていたということだろう。

 彼は、第一次安倍内閣当時に航空幕僚長に推された。その現役時代に、さきの戦争は正しかったという趣旨の懸賞論文が当選して問題となり、地位を失った。引退後は、自民党から議員になろうとして落選、右翼の旗頭・石原慎太郎氏の後押しで都知事選に出たもののこれも惨敗。

 「名将」とは天地の差以上に開きがある人しかいないのだろうか。栄えある自衛隊を持つ日本人のひとりとして、さびしい限りだ。安倍さんなら、「それもこもも憲法に書いてないから」だというに違いない。

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コメント

日本海海戦の勝利で知られる東郷平八郎ですが、その後天皇の教育係として
『一発必中の砲一門は、百発一中の砲100門に勝る』と講義していたというが、
彼は初歩的な算数が出来なかったらしいことが、その後のアメリカとの第二次世界大戦で証明されています。
タモ神ですが、選挙の運動員に『30万円づつ配る』と語っているが、本当に渡したのなら公職選挙法で、明確な買収ですよ。
今後の成り行きは不明だが、逮捕拘留は目の前でしょう。
口先だけで逃げ切れるかどうか、面白くなりそうですが、
私としてはタモ神の知り合いの民間軍事会社社長の不始末でシリアに出向いたが、人質解放に失敗して殺されたらしい後藤ジョゴ氏との関連こそ解明してほしい。

投稿: 宗純 | 2016年3月10日 (木) 14時24分

そんな話もあるんですか。とにかくこんなうさんくさい人物よりトランプ氏のほうがまだいい。

政治にこんな人物がうろちょろするようでは世も末ですね。算数のできない「名将」の時代のほうがまだよかった。

投稿: ましま | 2016年3月10日 (木) 20時23分

私の場合「名将」と言ったら、全く違う人たちを浮かべます。それは野球の監督です

高校野球なら池田高校の蔦監督、プロならイチロウ選手を見出した仰木監督、そして巨人の川上、三原などなど、みな野球界では「名将」の呼ばれる人物。

話しが違ってすみません。

投稿: 玉井人ひろた | 2016年3月11日 (金) 16時57分

野球の監督は「大将」ですものねえ。軍を率いている。

軍を率いていない大将もいる。<裸の大将>山下清。彼は「兵隊の位で言うと……」というのが口癖でした。

ともあれ、昔の大将はみんな偉かった。

投稿: ましま | 2016年3月11日 (金) 18時12分

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