抱きつき戦術
最近、選挙などで使われるやや品のないこの言葉は、一体どこから出てきたのだろう。ネットで検索すると、産経新聞が共産党の野党統一候補優先方針などで、大見出しに使っているほか、同紙系や2チャンネルが圧倒的に多いのがわかった。
ほかの各紙に見当たらないので、電子版で各紙の記事を調べたら、読売は「抱きつき戦術 に一致する情報は見つかりませんでした。」となり、他紙も同様だった。塾頭は「産経」をとっていないので、「毎日」をよく調べたら、京都衆院補選記事の中で、自民党幹部のことばとして紹介されているのを見つけた。
そう、言葉として市民権を得るはずがない。だって、その最たるものが自民と公明の間柄に他ならないことを、みんな知っているからだ。政治家、そしてマスコミも、下手な冗談はやめて言葉の大切さを金科玉条にしてほしい。
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コメント
へぇー、そうですか。意外に由緒ある??言葉なんですねえ。
抱きつかれて困る人もいそうです。
投稿: ましま | 2016年3月11日 (金) 18時20分
私も探してみました。そしたら「あいば達也」というハンドルネームを持つ人物が、自身のブログで使っている記事がヒットしました。
記事は、一昨年に行われた福島県知事選で自民党が行った戦術についてのもでした。↓
http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/4188ff315c271252f6a57c418380a406
あの時は、元民主党の佐藤雄平知事が不出馬を表明し、同氏が代わりにと当時副知事だった「内堀氏」を支援する選挙となり、当然に民主党は内堀氏支持を表明していました。
自民公明は、独自候補を出していたのですが「勝てない」と判断した安倍総理らは急転直下の戦略で、野党の民主党が支持の「内堀氏」に相乗り支援に回ったのです。
そして、内堀氏は勝利。
その勝利を安倍政権は「自民党勝利」と発表したのですから呆れました。
その様子を「あいば達也」氏が揶揄して「抱きつき」と称したのが、使い始めのようなきがします。
投稿: 玉井人ひろた | 2016年3月11日 (金) 17時41分