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2016年2月27日 (土)

『芸』がない

 「芸」で思い出す言葉は、芸能人・芸妓・芸者・芸術・芸事、素人芸、名人芸……、その他いろいろある。なんとなく趣味趣向の世界をいうような感じだが、「芸」は、ちゃんとした高尚な学問についてもいう。
 
 『芸』がない――なんでこんな題を思いついたかというと、主なニュースを伝える電子速報版のタイトル列記である。意味不明、要約不適、半端、誤訳などなど、とてもプロの仕事とは思えないからである。

 昔(今でもあると思うが)、新聞社には整理部というのがあった。記者から記事だけ送られてくるが、それにどういうタイトルをつけ、どういう位置にどれだけの分量で扱うかは、すべて整理部の権限であった。

 そしてその地位も、決して記者に劣るものではなかった。その中には、顕然とした「職人芸」さえ感じさせたものがあった。今、あらゆる事柄、たとえばタレントや政治家に至るまで、美男美女か、目立つ言動がもてはやされ、「芸風」は隅に追いやられているような気がする。

 ネットの世界でも、もっと「芸達者」なWebサイトが歓迎されるようにならないものかと思う。

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コメント

トラックバックもさせてもらいましたが、「芸」で最初に浮かぶのは池波正太郎さんの「剣客商売」での剣の達人の秋山の台詞です。↓

「世の中、変わったものよ!
近頃は芸者と言ったら三味を弾いたり踊ったりする女子(おなご)になってしもうた。

 昔は芸者と言ったら、わしのような剣や槍の腕を磨く武士“武芸者”を指して言ったものじゃが・・・情けないものよ」

投稿: 玉井人ひろた | 2016年2月28日 (日) 08時40分

武芸や芸子の話、おもしろく拝見させていただきました。

武芸でも剣術。チャンバラの立ち回り、最後は刀をくるくると回し、パチッと鞘に収める所作、まさに芸術的です。

だから外人にもわかり、もてはやされるのでしょう。「芸がない」というのは「味気ない」ものです。

投稿: ましま | 2016年2月28日 (日) 09時48分

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外人さんに日本で知っているものと聞けばよく口にするのが「フジヤマ、ゲイシャ、スシ」ですよね。その中の「芸者」、今では芸者さんといえば「日本髪着物の女性」になっていますが、江戸時代のころまで女性の芸者さんがいたのは「江戸(東京)、大坂(大阪)、京(京都)」の三大... [続きを読む]

受信: 2016年2月28日 (日) 08時37分

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