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2016年2月19日 (金)

丸山和也発言擁護

 マスコミ、ネットそしてリベラル陣営はもとより、与党からも袋叩きにあっている丸山和也自民党参院議員である。天邪鬼・塾頭、やや疑問があって「ハフィントンポスト」でその全文をチェックしてみた。

 下記がその部分であるが、慣用される接続語その他不要と思われる点をカットしているので、必要があれば↓リンクして見ていただきたい。
http://www.huffingtonpost.jp/2016/02/17/maruyama-slip-of-tongue_n_9251242.html

 たしかに、事実関係で発言に間違っている部分が2つある。オバマ大統領が黒人奴隷の子孫であるかのような表現と、アメリカ人も北朝鮮による拉致の対象になっていたことである。これは訂正なり陳謝すればすむことで、議員辞職するようなことではない。

 塾頭が恐れるのは、「奴隷」とか「黒人」そのものを、あたかも差別の対象であるかのような捉え方で、そうだとすれば、その方がむしろ問題だ。その二つともアメリカの歴史や言論からのぞいてしまえば、アメリカはなくなる。丸山氏の着想の方がまっとうで、日本の嵐のような丸山氏への非難は何なのだろうか。

 それは、双方とも差別されるべき対象という感触が頭の隅にあるからではないか。そうだとすれ丸山発言以上に深刻な問題だ。議員発言の追及は、すべきところはキチットやらなければならない。しかし政争の具にするような言葉狩りは、言論の自由をしばる両刃の剣になりかねないことに警鐘をならしたい。

 塾頭は、アメリカの州となるという日本外交へのあてこすりのような発想と、日本人の一様性を重んじる島国根性に目を向けたものであるとすれば、孤立をおそれずむしろ擁護に回ろう。

日本がですよ、アメリカの第51番目の州になるということについてですね、憲法上どのような問題があるのかないのか。例えば集団的自衛権、安保条約、これまったく問題になりませんね。それから今、例えば、拉致問題ってありますけれど、拉致問題って恐らく起こってないでしょう。それからいわゆる国の借金問題についてでも、こういう行政監視の効かないような、ズタズタな状態には絶対なっていないと思うんですね。

 例えばアメリカの制度によれば、人口比において下院議員の数が決まるんですね。それとですね、恐らく日本州というような、最大の下院議員選出州を持つと思うんです、上院は、州1個で2人。日本をいくつかの州に分けるとすると、十数人の上院議員もできるとなると、世界の中の日本というけれども、日本州の出身が、アメリカの大統領になるという可能性が出てくるようになるんですよ。ということは、世界の中心で行動できる日本という、まあ、その時は日本とは言わないんですけれども、あり得るということなんですね。

 例えば今、アメリカは黒人が大統領になっているんですよ。黒人の血を引くね。これは奴隷ですよ。はっきり言って。リンカーンが奴隷解放をやったと。でも、公民権も何もない。マーティン・ルーサー・キング(牧師)が出て、公民権運動の中で公民権が与えられた。でもですね、まさか、アメリカの建国、当初の時代に、黒人・奴隷がアメリカの大統領になるとは考えもしない。これだけのですね、ダイナミックの変革をしていく国なんです。

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コメント

もっと恐ろしいのは、
日本のマスコミが、その日本国内のバッシング部分を切り取って強調し、アメリカにわざわざ行って宣伝取材をして批判大好きのアメリカメディアを煽っていることです。

投稿: 玉井人ひろた | 2016年2月19日 (金) 20時54分

玉井人ひろた さま
今、つまみ食い編集をしたNHKへの風当たりが強いようですね。

当塾でさえ、公器happy01を意識し、やや抽象的なわかりにくい書き方をしたのに。

投稿: ましま | 2016年2月20日 (土) 08時39分

丸山発言の全文を読んだら、
つまみ食いよりももっと印象が悪い。
ゲス不倫の自民党議員は辞職したのですから、それ以上に責任も反響も大きいこの問題では、自民党の離党程度では収まらず、辞職は当然でしょう。
何しろ、もうアメリカのテレビニュースにもなっているのですよ。
日本の恥であり、本来なら切腹は免れないでしょう。

それにしてもゲス不倫での辞職が不思議。
本来なら党籍離脱なのですが、
今回は辞職にともなう補欠選挙では自民党本部は候補擁立に難色をしめしているとか。
あの自民党が有権者の怒りを恐れているのですから、???。
多分、もっと悪いことが隠されているのです。

投稿: 宗純 | 2016年2月20日 (土) 14時17分

宗純さま
アメリカにはトランプ氏のような発言をする人がいる一方で、大統領に黒人を選んだことを誇りに思っているひとも少なくありません。

アメリカでは「黒人」や「奴隷の子孫」という言葉を政治家が使ったというだけで、それが差別につながるのでなければ、問題視されることはありません。

むしろ日本で変な騒ぎ方をすぎると、あたかも日本人は差別をしているのだ、と誤解されるもとになります。

投稿: ましま | 2016年2月20日 (土) 17時59分

日本では札幌農学校のクラーク博士の『少年よ大志を抱け』が良い言葉だと思われているが、
今のアメリカでは、ボーイとは黒人など有色人種の意味であり、即差別用語でアウト、
使用禁止用語なのです。
今回ですが、あきれ果てた差別用語の連発で、その意味では弁護は無理ですよ。
しかし、奴隷云々ですが、これは多分マスコミの猫だまし。
もっと問題なのは51番目のジャパン州とか日本人の大統領発言でしょう。
日本国の議員なのに、ユートピア(素晴らしい理想とか夢)として語っていたのですから、売国奴そのもの。
日本国の国会議員の資格は野党の辞職勧告どころか、自分から放棄しているとみるべきでしょう。

投稿: 宗純 | 2016年2月22日 (月) 14時20分

私は古来使われてきた言葉を「差別語」に指定し、それを使うと差別していると決めつける風潮に反対です。

日本では、「黒人」といっても差別したことになりません。キング牧師も講演の中で「Negro」といっています。この日本語で国内で騒ぎ立てると、かえって日本人は黒人を差別しているととられるのではないですか。

日本人は、黒人を何と呼べばいいのでしょうか。アフリカ系アメリカ人など込み入った言い方は、かえって差別しているような感じがします。

投稿: ましま | 2016年2月22日 (月) 17時53分

今のアメリカではニガーは差別語なのですよ。
ですから、まともな政治家は演説など公式な場所では喋らない程度は常識なのです。
今回の場合は、演説以上に公式な場所であり、議事録に残っているのですから、叩かれて当然なのです。

泡沫候補だったサンダースが快進撃している理由も同じで、
今のアメリカで黒人とかヒスパニックが不当に扱われていて刑務所が満杯状態なのですが、これを大統領候補として告発しているのがサンダースなのです。

投稿: 宗純 | 2016年2月23日 (火) 08時46分

「ニーガー」は差別語ですが「二グロ」と区別して使っているようです。子供の頃、あいつは「朝鮮」といったら差別語になりました。そこで「半島人」と言い換えたりしましたが、どういっても差別する心の持ち主が言えば差別になる。

言葉狩りをして、議論を封じようとするのが最悪です。部落なら悪くで同和ならいいのでしょうか。問題は言葉ではなくメンタリティーだと思います。

投稿: ましま | 2016年2月23日 (火) 09時55分

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