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2016年2月 3日 (水)

遺跡より道路に《喝!》

 アメリカ大統領の予備選挙、難しくてわからない。元プロ野球選手の清原、覚せい剤所持でして逮捕。北朝鮮、衛星発射を予告。株の乱高下……、ロクなニュースがない。その中で「これこそ正解!」といううれしいニュースがあった。

 「沼津の高雄山古墳保存のため、道路迂回……」だ。都市計画道路の建設で取り壊す計画があり、このブログでも、以前猛反対したことがある。古墳は一度こわしたら絶対もとに戻せない。エジプトで重要なピラミッドを跡形もなくこわすのと同然だ。

 この古墳は2008年に発掘されたが、なぜ、そんなに重要か。
①卑弥呼の墓の可能性が高い奈良県箸墓古墳造営の僅か前、最寄りの地に現れた、やや小ぶりの前方後円墳・ホケノ山古墳と同時期(3世紀前半)のものである。
②大和朝廷系に多い前方後円型でなく前方後方型で、東国に多く作られていることから大和朝廷とは別の勢力があったと想像できる。
③規模が全長62メートルで、①に書いたホケノ山古墳の約80メートルに匹敵し、古墳時代の幕開けを西日本と競っていたことになる。

 これは、魏志倭人伝で卑弥呼の女王国と戦争になったと伝えられる狗奴国が、濃尾方面にあったとする白石太一郎教授の仮説を検証する上で、欠かせない研究材料である。また、東日本にも存在する中国の古代鏡などの由来検討を含め、大げさに言うと日本史のスタートが書き換えられるようなことにもなりかねない、ということだ。

 そんな遺跡を道路にして潰してしまうのは、世界遺産云々とは比較にならないほど、国益に反する暴挙であったのだ。

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