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2016年2月23日 (火)

安倍首相では危ないワケ

 「危ない」というか、こんな恐ろしいことになります。下を読んで下さい。毎日新聞(2/19)特集「動き出す安保法制」にある一文です。

「同盟とは『人と人』なんだ。紙の上の話じゃない」。安倍首相の口癖だという。防衛省関係者は「『米艦船が攻撃されても自衛隊は何もしない』のと『何かあれば一緒に戦う』のとでは大きな差。安保法制はガイドラインの『魂』だ」と解説する。

 安保法成立から19日で5カ月。約1カ月後の施行を前に現場では日米一体化が進む。その実相は「米国の戦争に巻き込まれるリスク」と「米国に逃げられる懸念」の相反する側面をはらんでいる。

 「同盟」が日米安保条約を指していることはお分かりですね。正式には「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約」といいます。安倍首相のおじいさん・岸信介首相の時代に結ばれました。

 激しい反対運動の中で「同盟」と略称したのは、共産党や学生・労働者などの反対した人々でした。つまり「軍事同盟」、「攻守同盟」だと言ったのです。こういった同盟が過去の大戦を引き起こしたことはよく知られており、日独伊三国同盟の悪夢がまだ残っていた時代です。

 岸さんたちは、「同盟」という言葉を嫌いました。経済条項もあるし、題名を見ても「相互協力」が主の条約だ、といって同盟とは言いませんでした。逆に時代が変わって政府の方から積極的に「同盟」を使い始めたのは、小泉首相の頃からでしょうか。

 さて、前の話に戻りますが、憲法も、条約も、借金の証文もすべて紙の上の約束事です。人と人は互いに信頼し合っていても時がたてば考えが変わったり、人により解釈に差があったりするものです。

 それをできるだけなくすため紙にしたためておく、これが古来守られてきた人間の知恵です。しかも「人と人」ではなく「国と国」の約束事です。そして国の安全や人の命にかかわることです。人によってころころ変わるようではとても任せておけません。

 「法の支配」という言葉は、安倍さんもよく使います。しかし、中国や北朝鮮に向けたもので、本人の政治手法はそれと明らかに矛盾しています。集団的自衛権、憲法などこれまでの解釈を変え、臆面もなく通してしまうのが安倍流であることは、もうお気づきでしょう。

 最後の方で、「安保法制はガイドラインの『魂』だ」と念を押していますが、このことについては過去何度か取り上げています。去年4月に「日米ガイドラインが曲者」を書いていますので、よろしかったらそれも参考にしてください。

 いずれにしても、このような危なっかしい首相を支持したり選んではいけません。戦争の理不尽や惨禍を知っている塾頭が、特に声を大にして訴えます。

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