« お稲荷さん | トップページ | Do you know 安保① »

2016年1月16日 (土)

ヘイトスピーチ抑止条例の愚

 ヘイトスピーチ(憎悪表現)と呼ばれる人種差別的な街宣活動の抑止策を定めた全国初の条例案が15日夜、大阪市議会で自民党以外の賛成多数によって可決、成立した。塾頭はこの条例制定に反対である。

 塾頭が自民党に同調するのは、開塾以来これが初めて。また、橋下前市長が嫌いだからでもない。前々回の「韓国・中国&言論と法」を書いていて、つくずく言論の自由を守るため、何が必要かを考えたからである。

 条例では、特定の人種や国籍に対して、とか、危害を加わえるような発言内容などの制限を設けているが、「法」で規制すること自体が問題なのだ。公権力に一旦このような武器を与えると、自らに不都合なデモやシュプレーヒコールを弾圧する道具に使えるからだ。

 60年安保のデモでは、「岸を殺せ」などのシュプレーヒコールがあった。また「○○市長は△△人」というのも駄目だろう。そういった反社会的なヘイトスピーチは、良識ある市民の顰蹙を買うし、やがて世論で閉じ込められる。

 東京でも大阪でも、すでにそうなっている。「しかし、条例があった方が――」という人はいるだろうが、甘い。権力が自らの意志を通そうとすれば、法に手を加えたり、デモ隊にスパイをもぐりこませてヘイトスピーチを誘導させたり、お手盛りチェック機関を設けたりするのは朝飯まえ。

 言論は言論で世を律していくのが、民主主義の根幹であり、正道である。

|

« お稲荷さん | トップページ | Do you know 安保① »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

『在日特権を許さない市民の会』(在特会)ですが、
そもそも、本当に在特会の連中が『在日特権を許さない』と思っているならパチンコ屋の前でこそ行うべきでしょう。
ところが、警察利権のパチンコ業界には一言も触れないのですからインチキですよ。
この在特会のヘイトスピーチなるものも同じで、
厳重に警官隊の隊列が在特会の少人数のデモ隊を守っているので安心して好き勝手に暴言を行っているだけ。基本的に八百長です。
警察が介入せず放置すれば、当然袋叩きに会うのでヘイトスピーチなど即座に無くなります。

投稿: 宗純 | 2016年1月16日 (土) 11時24分

なるほど……。
ちょっと真面目に考え過ぎましたな。
在日特権ではなく、官憲特権のための条例でしたか。

投稿: ましま | 2016年1月16日 (土) 12時38分

察するに、塾頭の懸念は1919年にアメリカで行われた史上最悪の「憲法改正」=アメリカ合衆国憲法修正第18条、通称「禁酒法」のてつを踏む可能性が有るかもしれないという、ことでしょうか?

投稿: 玉井人ひろた | 2016年1月21日 (木) 16時34分

「禁酒法」――、そこまでは気が付かなかった。そういえば似てますね。戦後、酒の替りにメチルアルコールを飲むのがはやったが、健康上やばいので、いつしか誰も飲まなくなった。

投稿: ましま | 2016年1月21日 (木) 16時57分

考えすぎでしたね。ご無礼しました

投稿: 玉井人ひろた | 2016年1月22日 (金) 16時40分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/468248/63492268

この記事へのトラックバック一覧です: ヘイトスピーチ抑止条例の愚:

« お稲荷さん | トップページ | Do you know 安保① »