自虐ポスター
「民主党は嫌いだけど、民主主義は守りたい。」。
民主党は夏の参院選に向け27日発表したポスターで、こんな自虐的なキャッチコピーを掲げた。枝野幸男幹事長は記者会見で「安倍政権に不安や疑問を持ちながら、民主党に対しても批判的な方はいる。全員に共通するメッセージはなかなか難しい」と苦心ぶりを明かした。
(1/27・時事通信)
これでは駄目だ。「解党的出直し」「立憲連合方式」「リベラル新党」「オリーブの木構想」……なんでもいい。「勝つ」、「安倍政権にとって代わる」という気迫が全く感じられないのだ。
塾頭は、安倍内閣の支持率が上向きのこと、アメリカではトランプ氏が共和党でトップの人気がある大統領候補であること、ロシアのプーチン支持率が90%もあること、フランスでもオランド大統領支持が急上昇していること、これらは何故だろうと考えた。
すべて「強さ」の演出だ。民主党のポスターに「守りたい」はあっても「攻め」がない。「嫌いだけど」は、マイナスイメージを増幅するだけ。これは、プロに依頼して作ったポスターだろうか。だとすれば、そのプロは与党支持者に違いないというより、それを公表するセンスの方が疑われる。
強がりは、なにも右翼政治家の特許ではない。オバマ大統領が候補だったとき叫んだ「Yes! I can」がいかに力強く響いたかを振りかえればわかる。
このポスターでは、「他党に乗り換えよう」という支持者がが必ず出てくるだろう。
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