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2015年12月17日 (木)

判決3題

 今日の特大ニュースは、女性の地位などに関する最高裁の判決だ(そうでない新聞もあるが……)。夫婦は同じ名字を名乗るという現在の法律について、最高裁は16日、憲法違反にあたらない、夫婦別姓の禁止は合憲という判断を初めて示した。

 判決は、「いずれの姓を名乗るかは夫婦の協議に委ねており、規定には男女の形式的な不平等はなく、憲法違反とはいえない」とか「姓を変えることによるアイデンティティーの喪失は通称の使用などで補える」としており、なにか奥歯に物の挟まったような表現になっている。

 自民党の一部など、右翼っぽい議員は「家族の一体感が失われる」として、別姓に反対しているが、そう思う人はそうすればいいので、別姓が建て前の中国や韓国などでは、家族がばらばらという事実もなさそうだし、同じになるのは「いや」ということだろうか。

 もうひとつは、前に出された最高裁判決の衆議院議員選一票の格差についてである。違憲状態などとされたことに関して「衆院選挙制度に関する調査会」が設けられ、16日に小選挙区は「7増13減」により6議席削減し、比例代表は「1増5減」で4議席減らすことを提案した。

 これにより、格差は1.788倍から1.621倍、わずか0.167減るだけだ。本当は格差なしが理想だがせめて、1.5倍以内にできないものか。参院は5倍以内が目途とされているが、衆院とと異なった見地から衆院をチェックするのがその役割だ。

 塾頭の極論だが、参院は全国区だけにし、政党公認はやめてすべて推薦制にする。例えば、都道府県など自治体推薦、政党推薦、業界団体・宗教団体推薦、労組推薦、婦人団体推薦などなど、推薦者に資格は不要で、個人でもいいし、自信のある人なら推薦なしでもいい。

 そうすれば、投票者は推薦者や人を見て投票するだろう。全国区はカネがかかる、というがネットの時代、有権者への政見発表にはそんなにカネがかからないはずだ。また、党議拘束など、衆院のコピーなどと言われなくとも済むようになるかも知れない。

 最後は、大阪市の職員などに当てたアンケートが、思想信条や団結権などを犯すという市に対する訴訟である。一審の有罪判決に続き、昨日高裁でも有罪判決が出された。しかも賠償金は倍額の80万円に増額された。

 橋下市長、政治家を辞めたら弁護士稼業に戻るそうだが、一審、二審とも有罪判決を受けるような人に弁護を依頼する人などいますかね。これも「けったいな大阪」である。

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コメント

別姓問題は、判決に携わった女性全員が「違憲」と判断したことが今回の問題を象徴していると思います。これから女性人権団体が動きを活発化するでしょう。

橋下氏によるアンケート問題は、単純んなパワーハラスメントでしょう。

一票の格差問題、これに関しては、例えば10万票で落選した候補者が、格差2分の1の選挙区に行っても同じ票数を取れるか?と思うんです。
総数では無く、投票率や違憲と判断する前にもっと多角的な見方・比較が欲しいと思います

投稿: 玉井人ひろた | 2015年12月17日 (木) 17時53分

クラス委員を選挙で決めるという場で、教室の右半分の人は2票あげる。左は過分は1票だけ、といえば明らかに騒ぎになりますね。

投稿: ましま | 2015年12月18日 (金) 08時48分

結婚しても姓が変わらない韓国ですが、別に日本よりも女性の権利が認められている結果ではなくて、話は逆。
日本は封建制の江戸時代でも庶民層は夫婦などの小いさな家族単位だった。
ところが、姓が変わらない韓国や中国ですが、いわゆる家族よりも大きい『家』が重視されていて、結婚しても血族ではない女性は『よそ者』として一族とは認めなかったことに由来するらしい。
日本人でも、『自分の親や子供は血がつながっているが、嫁さんは赤の他人だ』と考えている人も、減ったとはいえ今でもいる。
夫婦別姓ですが、弁護士とか会計士など自分の名前で仕事をしている職業婦人は別として、
女性の権利の拡大には繫がらないでしょう。
逆に権利が犯される可能性さえ存在します。

投稿: 宗純 | 2015年12月18日 (金) 09時05分

そうですねえ、私もそう変わらないと思います。

それより、中・韓の話に関連すると「宗廟」日本で言うと「先祖代々の墓」などという風習はどうなるのでしょう。

これも、せいぜいが3代で、次第に合装墓か個人墓制になりそうな気がします。

投稿: ましま | 2015年12月18日 (金) 11時31分

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