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2015年10月 8日 (木)

安倍政権のウイークポイント

 敗戦後、「どうしてこんな結果になってしまったのだろう」という議論が真剣に行われた。その中で今でもはっきり脳裏に残っているのは、軍国主義、封建主義、全体主義、国粋主義、国家主義という言葉だ。それらをひっくるめて相手を攻撃する時に、「保守反動」という言い方もあった。

 そういった攻撃にさらされた少数派である戦争指導者の中から芽生えたのが、現在の戦前復古主義的右翼論陣を形成しているのだと思う。しかし、そのすべてを「歴史修正主義」とか「歴史認識の浅さ」で切り捨ててしまうのは間違っている。

 戦争になったのは、前述のすべてが原因であるとはいいきれない。その時期、その人による複合的な要素が絡み合い、引き返せないところへ追い込まれたというのが実相であろう。その点、ナチス・ドイツとはやや異なる。

 安倍改造内閣改造の人事が決まり先ほど首相が会見に臨んだ。何も書くことがない。新入閣メンバーはほとんど知らない人ばかり。首相にとって無難でやりやすいメンバーを揃えただけのようだ。これまでと変化がないとすれば、軍創設改憲や戦争加担で、戦前のような道をたどらないよう、何を警戒すべきか研究しておかなければならない。

 最初に掲げた観点からすると、安倍はその著書に見られるように根底に据えているのは「美しい日本」、すなわち自虐史観を対極におく「国粋主義」であろう。さらに、側近のマスコミ弾圧発言などが首相の本音を示しているのではないかと、「全体主義」的な傾向が指摘されていた。

 「一億総活躍相」、つまり戦前、昭和14年の「国民精神総動員委員会(所管・荒木貞夫文相)」と同じ発想を採用したことにより、全体主義的体質のあることがはっきりした。

 参院選に至るまで野党がどこまでこれに迫れるか、はなはだ心許ない。国民が70年前の苦渋を味わうことのないよう、上記のような発想や誘導に警戒し、抵抗し続けることだ。

 そうすれば、戦争が向こうからやって来ることはありえない。国民の協力がない限り、無謀な戦争は避けられるのだ。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

戦前と今の最も違うところは、ネットと言うメディアがあることでしょうね。
その善し悪しは別として、新聞やテレビを規制しても、ネット上の情報の流れを止めるのは容易ではないですからね。

いずれにしても、震災や原発担当の閣僚がこうも入れ代わり立ち代わり変るのは良いこととは思えません。

県内の市町村担当者が「また、一からの現状説明は避けてほしい」という切なる声をあげています。

投稿: 玉井人ひろた | 2015年10月 9日 (金) 22時46分

裏を返せば、誰でもつとまる、ということ。そこが住民が直接選ぶ自治体首長との違いでしょう。

投稿: ましま | 2015年10月10日 (土) 08時19分

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» 米記者から「出来レース」批判された安倍首相国連会見  [政治Ⅱ]
このような海外記者からのチャレンジ、一日本人として、私は大きく歓迎します。 本当に恥ずかしい日本のジャーナリストたち、悲しみを覚えます。 米記者から「出来レース」批判された安倍首相国連会見  アイ・アジア 2015年10月 5日 ・・・・・ 今回入手した資料は会見前に準備されていたもので、それによると、日本のメディアの記者と外国メディアの記者が交互に、5人まで質問することが決ま...... [続きを読む]

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