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2015年10月 3日 (土)

「数カ月」と「一億」

 「先進国で数カ月おきに、このような銃乱射が起きるのは米国だけだ。私たちは(銃乱射事件)にまひしている」

 こう言ったのは1日、米西部オレゴン州の大学で発生した乱射事件を受けて緊急記者会見したオバマ大統領の怒りをこめた表現だ。

 塾頭は、渡米した折に目にした「○○日限定、特価○○ドル」という、ライフル銃の写真入りチラシを見て驚いたことを、かつて記事にしたことがある。銃規制は米国憲法のからむ問題だが、解釈改憲で議会を通すなどの荒業はとれない。

 このオバマの怒りは、国内はもとより日本をはじめ世界中に発信されただろう。オバマはこうして与論喚起するしか手がないのだ。

 「一億」の方は、安保関連法案成立後の先月24日、安倍首相首相が会見で次の目標として「1億総活躍社会」というスローガンを示したそうだ。全く知らなかったし意味もわからない。

 それもそうだろう。翌日読売新聞が1段見出しに使っただけだったようだ。しかもイメージが悪い。塾頭なら戦中の「一億一心火の玉だ」、終戦内閣・東久迩首相の「一億総ざんげ」を思い出す。それに戦後は「一億総白痴化」など。「一億」にロクなものがない。

 要するに、オバマとの違いは人の心情をとらえる自分の言葉を持っているかどうかとセンスの問題だ。毎日新聞の山田道子紙面審査委員は、3日の同紙面でこう書いている。

「その言葉は使わないほうがいいのでは」と止める人は首相周辺にいなかったのでしょうか。だとしたら、それも怖い気がします。

【追記】「1億総活躍相」というポストができるとやら。余計なことだが、それが内閣の命取りになることを心配してあげた方がよさそうですね。山田さん。

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コメント

歴代大統領の多く、特にオバマ大統領は「銃規制法」をなんとかやろうとした人物ですが、「護身のため」という“伝統思考”と、それを掲げる銃の団体の圧力に屈し、法整備ができなかった悔みの思いが強いのでしょうね。

投稿: 玉井人ひろた | 2015年10月 5日 (月) 12時00分

ご婦人の賛成票が得られるかと思ったが、逆に護身用のピストルを手放せないという、反対票が多いのかも。(゚Д゚)

投稿: ましま | 2015年10月 5日 (月) 15時35分

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