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2015年10月22日 (木)

プーチンの野望

 現在、世界で最も注目を浴びている戦場の国・シリアのアサド大統領がロシアを訪問し、プーチン大統領と会談した。IS、ヒズボラ、イラン、アルカイダ系、反政府自由軍、クルド族が絡む果てしない内戦と各国の介入、そして世界を揺るがす難民の波をどう解決するのか。
 
 ロシアはアサド支援空爆に参入した。まさに第二のイラクとそっくりさんのシリアだ。プーチンはブッシュの過ちを繰り返すことにならないのか。ロシアはアサド政権安定化に自信はあるのだろうか。一般紙にはあまり出てこないが、ロシア広報紙は、シリアを安定させたのちアサドは退陣、新政権を発足させるとしている。

 それが傀儡政権であろうと選挙で選ばれたものであろうと、これまでに長続きした例はほとんどない。アフガンしかりイラクしかり、政権が不安定で弱体なため、アメリカはいまだに手を引けない有様だ。そして供与した兵器や訓練した兵士は敵側の手に渡ってしまう。

 ロシアは平定後の治安維持などを、同じイスラム教国であるイランやトルコ託すことを考えるだろう。イランとよりを戻したアメリカや難民流入に悩むヨーロッパも、これには反対する理由がない。それですんなりおさまれば、プーチンが点数を稼ぎ、ウクライナに再び火がつかない限り、大国の威厳を取り戻す大成功となる。

 しかし、問題はISだ。彼らは一時姿を消しても間違いなく息を吹き返し勢力範囲を広げるだろう。タリバンのようにアフガンやパキスタンだけに止まらない。イラク、イエメン、エジプト、アフリカ諸国など、旧ウンマ(イスラム共同体)復活が悲願だからだ。

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コメント

私個人の印象ですが、ヨーロッパやアメリカなどの指摘もなんのその、我が道を進んでいるロシアの姿は、いま世界でもっとも安定した国家に見えるんですよね。

賛否は有りましょうが、わたしにはそう見えます

投稿: 玉井人ひろた | 2015年10月23日 (金) 18時39分

よその国まで共産主義にしたいなどという時代ではないですらね。

素人考えながら、私にもそう見えます。

投稿: ましま | 2015年10月23日 (金) 20時34分

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