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2015年10月19日 (月)

武内宿祢復活

 「武内宿祢」と聞いて、「1円札」がピンとくるのは、塾頭と同じか上の世代である。長髭でいかめしい宿祢の肖像は、今の野口英世千円札以上に有難味のあるお札だった。最初にできたのが、明治22年、そして昭和33年に効力を失い姿を消した。

 2015_その武内宿祢が、地元の春日神社で2mの長身姿で復活した。お祭りに山車に乗って市中を練った人形である。この方は明治28年、江戸時代末期?明治時代に活躍した名工、横山朝之(ともゆき)作だそうだ。

 それが、破損がはげしく、昭和23年でお蔵入りになってしまったのは、1円札がインフレと旧弊刷新で姿を消したのと似た運命だった。しかし、人形の方は、このほど国などの補助を受けて修復復旧、公開するに至った。

 というわけで、若い人にはなじみのない顔だが、ないのが当たり前。なにしろ、なぞの4世紀といわれる時代に政府高官で、今の菅官房長官のような役割を代々つとめた忠臣である。300歳以上生きたという伝説上の人物だから、顔を知っている人などいるわけがない。

 記紀では、神功皇后前後数代の天皇に仕えたとある。その時代は、朝鮮との人物往来や文物渡来が盛んに行われ、朝鮮長征や百済から宝物の七支刀を朝貢された記録もある。武内宿祢と違って七支刀の方は、奈良県・石上神宮に彫り込まれた文字とともに物的証拠が現存する。

 菅官房長官は、しっかりとそのあたりをふまえ、現代史だけではなく古代史もよく勉強して、「七支刀は掠奪物だから返せ」などと言われないようにしておいていただきたい。

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