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2015年9月20日 (日)

雌日芝(メヒシバ)

Dscf2445 幅員4mそこそこの道路は人が通るすき間も狭い。そこへネットの内側から雑草がはみ出してくる。雨の日には傘をさしても、車が来ると道ばたに寄るためズボンや裾が汚れる。

 いつも、公道にはみ出した雑草は接道する地主が刈り込んでおいてほしいと苦々しく思う。その代表格がメヒシバ、雑草の女王ともいわれる。誰もが知っている草だが正しい名をどれくらいの人が知っているだろうか。

 塾頭も「ひめしば」だったかなあ程度のいいかげんさだったが、調べると「メヒシバ」漢字で雌日芝と書く。これより茎が固く穂のやや短いのを雄日芝といい、幼い頃の記憶では相撲取り草といった。

 穂の下あたりに結び目をつくり、ふたりで茎を引っ張り合って穂がもげた方が負けである。そんな遊び、今でもあるのだろうか。なおも調べると、いずれもイネ科で、種は一株7、8万から15万個もできるという。

 よほど暇な人が数えたのかというと、そうではなく何個かを数えて重さをはかり、全体の重さがその何倍かで計算する。日本には弥生時代からあるというから、昨近の渡来種とはわけが違う。卑弥呼以来ずーと親しんできた?純国産だ。

 大賀ハスのように何千年後になっても発芽するという気の長さはなく、2、3年でその能力を失う。そのかわり翌年一気に発芽せず、気候の推移を見はかりながら時期を選んで発芽するという賢さがある。

 植物にはC₃植物とC₄植物があり、95%はC₃植物でしめられる。メヒシバは少ない方のC₄植物に属しており、C₄植物は晴天の日の昼間の強い太陽光をすべて使って光合成を進める。つまり効率よく二酸化炭素を体内に取り込む能力があるのだ。

 なんと、太陽光発電と同様、地球温暖化防止に貢献するかけがいのない植物なのだ。「苦々しい」では失礼にあたる。人間の勝手だが、道路は避けてありとあらゆるところで繁茂してほしい。(『雑草のはなし』中公新書、ほかを参照)

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コメント

メヒシバ、私は今それによってクシャミ鼻水、のどのイガイガ、いわゆる花粉症でまいっています。
今年は特にひどいです。知人が、休耕した畑に覆い尽くされたメヒシバを刈ったせいだと思います。

ちなみに、私の母も「スモウトリグサ」と呼びますよ

投稿: 玉井人ひろた | 2015年9月21日 (月) 23時01分

玉井人ひろた さま

えっ!、花粉症の原因になるのですか?。
それは、調べそこねた。

ありとあらゆるところで繁茂されては困るわけですね。

ちなみに、フェンス内の接道地主が(学校ですが)昨日なぜか全部きれいに刈ってくれました。

投稿: ましま | 2015年9月22日 (火) 08時26分

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