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2015年9月11日 (金)

反戦塾乗15/9/11

■鬼怒川氾濫は徳川家康のせい?

 テレビでは、レーダーマップの筋状に伸びた雨雲を繰り返し写し、そのせいだとしています。何十年に一度というのも聞き飽きたきがします。天邪鬼の塾頭は、徳川家康のせい、という仮説を立てて見ました。

 家康が江戸に開府した頃は、江戸城から下町、房総台地に至るまで一面の低湿地帯で、河川の氾濫は日常的で珍しくありませんでした。主な水源地は谷川岳などの水を集める利根川です。

 その利根川の水が江戸に向かわないよう流れの向きをどんどん東へ移し替えました。そして、ついに渡良瀬川(今の江戸川)につなぎました。渡良瀬川は水はけが悪くなったせいか、その上流で氾濫を繰り返します。

 今でも合流点近くに渡良瀬川大遊水地があります。それだけではすまず、千葉県をまたいでついに鬼怒川まで持っていきました。かつては鬼怒川下流で銚子の海に注いでいた川筋は、「新利根川」となったのです。

 いまの江戸川も新しい名で、かつては「大日川」「利根川」と称していたこともあります。くわしい事情は知りませんが、鬼怒川の水位が異常に上がったというのは、下流で大量の水を呑みきれなかったことにも原因があるかも知れませんね。

 そのあと報道された宮城県渋井川の堤防決壊も、合流地点のやや上のようで、気になる共通点です。【追記】その後続々と被害の拡大が報じられ、この記事がやや軽率であるような感じがしてきました。

 天災より人災の要素を追求したがった、ということであって、被災者の方や亡くなった方には、心からのお見舞いとお悔やみを申し上げます。

■国勢調査でマイナンバー制の予行演習?

 安保法制化議論の目くらましでしょうか。沖縄で政府と県知事が会談、辺野古沖調査を中断したり再開をちらつかせたり、消費税率10%移行にマイナンバー制を利用したポイント還元などを話題にしたり、なにか、政府はさかんに新味を見せようとしているように見えます。

 そこへ、塾頭宅に総務省統計局から市町村などを通じて”国勢調査のインターネット回答の案内”というチラシが配られてきました。見るとすでにIDからパスワードまで割り振られています。

 そして、設定したパスワードは忘れないでください、などとも書いてあります。銀行のATMの暗証番号に始まり、これまでに名前以外の記号が自然増殖し、書きだしたらA4の裏表を使う程になってしまいました。

 麻生財務大臣は、消費税の軽減措置を「面倒くさい」と言ったようですが、いくら毎日パソコンを使っていても「こっちの方がよほど面倒くさい」。確定申告でもそうですが、役人の手が省けるなら、協力者にそれなりのインセンティブがあってしかるべきでしょう。

 それでなくても、マイナンバー制は感じよくないです。

■内閣支持率、やはり下降線

 時事通信調査では、4~7日に実施した9月の世論調査によると、安倍内閣の支持率は前月比1.2ポイント減の38.5%。政権復帰後、初めて4割を切った前月を下回り、最低を更新したとあります。不支持率は同0.4ポイント増の41.3%になったと報じました。

 日頃当塾では、支持率調査に一喜一憂しない主義ですが、安倍首相談話が発表されたころの某社の調査が前月を上回ったことで「V字型回復」とはしゃいでいたことを思い出しました。そこで、これからの方向を占う上て重要かなという意味で、メモしておくことにします。

 
 

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コメント

勾配がゆるいタイの洪水被害では浸水が何ヶ月も続いて日本企業が操業停止に追い込まれたが、
日本の場合には翌日には水が引く。
宮沢経産相ですが、今回の茨城などの大雨にふれ、
「ありがたいことに産業の方がそれほど痛んでおらず」「(緊急閣僚会議に)出席しなくてよかった。
今日は幸運な日だった」と述べたがもう無茶苦茶。
大企業の損得勘定はするが、一般の市民の命の心配は少しも無い。
川内原発再稼動の直接の担当大臣でもあるのですが、
これは駄目ですね。
安倍内閣の正体が明らか。

今回の超水が原因での堤防決壊ですが、町村合併の弊害で基礎的な防災組織などが弱体化してるのです。
5年前の紀伊半島の集中豪雨被害でも町村合併で、被害が拡大した側面がある。
今回ですが超ローテクで、地元の消防団が堤防に早期に土嚢を積むだけで防げていた可能性が高いのです。

投稿: 宗純 | 2015年9月12日 (土) 11時15分

宗純 さま
コメントありがとうございました。

宮沢経産相発言、これはひどいですね。省益しか考えない役人のレベルです。

家康が川筋を変えていった中には、現利根川と現江戸川を運河で結び、東北や茨城の米などを房総半島を迂回せずに舟で運んで蔵前の米蔵などに直接横付けするという、経済的メリットもありました。

武士社会維持のためですが、士農工商と身分を第二にもってくるなど、零細農漁民の保護を忘れていません。

今は士商工農でしょうか?。

投稿: ましま | 2015年9月12日 (土) 12時38分

「鬼怒川」、‘鬼が怒る川’ですからね。文字通り鬼が激怒するかのように荒れ狂ってきた歴史を読み取れる気がします

投稿: 玉井人ひろた | 2015年9月13日 (日) 10時25分

「鬼怒川」は「絹川」と表示されることもあったようです。なんとやさしい名なんでしょう。絹も熾れば鬼になるんでしょう。

福島では、レーダーの赤い帯、放射能汚染地区とウリ二つというご指摘拝見しました。

これも鬼が怒っているようですね。どうか鬼子母神といういい鬼になってもらいたいものです。

投稿: ましま | 2015年9月13日 (日) 12時10分

鬼怒川の氾濫ですが、堤防が決壊した現場ですが、
1年前の5月定例会の議事録が公開 
都市計画税/鬼怒川沿いの太陽光発電所によると、
此処は自然堤防を
『民有地であったため、民間事業者の太陽光発電事業により丘陵部が延長約150メートル、高さ2メートル程度掘削されたもの』
『今年度の出水対策といたしまして、下館河川事務所で検討をしていただいた結果、太陽光発電事業者の土地を借りて丘陵が崩された付近に掘削前と同程度の高さまで大型土のうを設置することとし、現在常総市とともに交渉を進めている状況であります。
また、今後は下館河川事務所において築堤の事業化に向けて検討していると聞いております。』
計画していたが間に合わなかった。
これは自然災害と言うよりも、人災です。
 

投稿: 宗純 | 2015年9月13日 (日) 16時37分

ようやく後追いででてきましたね。

当初、マスコミと気象庁が結託したのか、あまりにも「かつて経験したことのない」という表現の自然災害説を繰り返し繰り返し強調していた。それに、なにか本能的な不自然さを感じていたのです。

かつて鬼怒川の下流は霞ケ浦や水郷があって水の恵みの多い所でした。どこかに無理を生じた人災であることをもっと早く指摘し、またそれに備えるべきだった。

オリンピックの準備失敗とも重なり合う部分があります。

投稿: ましま | 2015年9月13日 (日) 18時41分

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