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2015年8月 4日 (火)

仙台市議選で感じる

 前々回は70年前の《今》、そして前回のエントリーでは、71年前から70年前にかけて「日本が負けるらしい」という井戸端会議の噂が存在したことを書いた。草の根の感触が日本の命運を左右するようなことがあるか、という意味で下記毎日新聞記事(8/4・東京)を引用する。

  仙台市議選(2日投開票、定数55)で自民党が最多の16議席を確保したものの2候補が落選し、共産党が大きく得票を伸ばしたことが永田町に波紋を広げている。安保関連法案の国会審議が影響しているとみられ、公明党からは「逆風になっている」との声が上がった。
      
 自民系候補は前回、全5選挙区でトップ当選したが、今回はゼロだった。投票率は前回(40.03%)を下回る35.83%だった。「平和安全法制で逆風になっていると認めざるを得ない」。公明党の井上義久幹事長は3日に首相官邸で開かれた政府・与党連絡会議でそう強調した。

 公明党は同市議選で前回より1議席増やしたが、低投票率もあり得票数は減らした。公明党幹部は「投票率が低迷しても共産党は得票数を増やしている。安保法制をきっかけに都市部の浮動票を共産党に奪われている」と分析した。別の同党幹部は「地方で苦労して選挙している中、政府が足を引っ張っている」といらだちを隠さなかった。

 一方、共産党は全5選挙区のうち3選挙区で同党候補がトップ当選を果たした。山下芳生書記局長は記者会見で「戦争法案に反対する候補が当選した。安倍政権は世論の批判の表れとして重く受け止めるべきだ」と強調した。

 同党候補のトップ当選は1989年の政令市移行後初めて。同党は全5区に前回選と同じ現職7人を擁立し全員が当選した。得票率は前回の10.9%から14.2%に伸ばした。

 民主党も前回選の7議席から2議席増やし、全員当選した。安住淳・衆院議員(宮城県連代表)は「安保法案に対する拒否感が民主と共産に流れたのでは」と指摘した。【横田愛、山内真弓】

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  すぐに喜ぶべき現象かどうかはわからない。右の市選管作成のグラフをみてほしい。都市部住民の選挙離れは深刻だ。今回の結果は、中央の安保関連法案がなければ、より低い投票率で、根強い保守顔役的議員と一定の組織票を有する議員が当選したはずだ。

 安保関連法案に強く反対する市民が、来年の国政選挙を待ちきれず、市議選で意向表明しようと棄権を避けた結果がこれではないか。ということは、この先投票率低下に歯止めがかからないとすると、より少数の意見で議会が牛耳られる可能性も払拭できない。

 現に小選挙区制の衆院にはその傾向がある。戦後70年と安保法制論議はいい機会である。今国会で、決まろうと決まるまいとにかかわらず、戦争に関する国民的議論がますます高まることを期待する。

 礒崎首相補佐官や、デモ参加者を『戦争に行きたくない』という自己中心、極端な利己的考え方と非難する自民党の武藤貴也衆院議員など、高学歴で若手の議員が安倍周辺を固めている限り、油断ができないのだ。

 武藤発言も、安倍首相が「戦争法案」ではないという弁明がごまかしであることを、逆に証明してしいるようなものだ。磯崎氏のいう「軽率発言」満載の国会議員を許しておいて、どうして「国民の生命の安全と平和を守る」ことになるのだろうか。

 戦争と平和、基本的人権、人種・宗教・歴史・国際法・外交そういったことに無知蒙昧な輩は一国も早く国会にいられないようにするため、何ができるか。議論を高め、投票率を高めることはその第一歩なのである。

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コメント

やはり、共産党が議席を伸ばしましたか。福島県内でもほとんどの議員選で伸ばしています

投稿: 玉井人ひろた | 2015年8月 4日 (火) 19時07分

最近は共産党の方から公明党に秋波を送るような話が時々報道されますが、お互いに低所得者層で支持を奪い合った頃とは様変わり。

最近は、立派な家の塀に両党のポスターがよく貼ってあります。もしかしてワーキングプアーの方に自民党支持者が多いのかも。

投稿: ましま | 2015年8月 5日 (水) 05時11分

それにしても投票率が低すぎます。
3人に1人しか選挙にいかないなど、民主主義の危機以外のなにものでもない。
5割を切れば選挙を無効にするぐらいのペナルティーを与えるべきでしょう。
この原因ですが、改正されるたびに禁止事項が無限大に増える公職選挙法にあるのですが、
この事実はマスコミが報じない。
基本的に選挙期間中に政治活動が出来ない国はたぶん、日本だけの例外です。

それにしても知的劣化が凄まじい。
東大法学部出なのに、立憲主義を知らなかった磯崎も酷いが、
今回戦争が嫌は、極端な利己的考えと批判した御バカ議員は京大大学院まで出ている高偏差値エリート。
この自己中議員ですが、なんと憲法の三大原則が日本精神を破壊したと主張した。
日本国憲法の三大原則とは、国民主権・基本的人権の尊重・平和主義、
これはもう、駄目ですね。
安倍晋三は落ちこぼれ三流大学卒だが、これ等のお友達は日本を代表するエリート校で学んでいる。
超高偏差値なのですが、善悪の判断力は中学生以下。
日本の高等教育ですが、危機的な状況です。
そもそも憲法99条には国会議員には憲法遵守義務が有るのですから、補佐官の辞任云々では無くて、議員辞職こそが筋でしょう。

投稿: 宗純 | 2015年8月 5日 (水) 09時24分

宗純さま
思っていてもなかなか出てこない。いつものことながら補完ありがとうございました。

選挙法ですが、同好会に特別会員と称して寄付をしたり懇親会にでてくる市会議員がいる。

たまたま、会の幹事を仰せつかり「これはもしかして……」と思って法を調べたら、その細かいこと、難解なこと、とてもわからない。

ある人曰く「議員もひとつことつ選管にお伺いをたてないと何ひとつできない」そうですよ。

「学士様なら嫁に」の時代ではなくなりましたが、かつては、超有名校出身者は??の人はいましたが、すぐバレるウソを言ったり、人に嘲笑されるようなことはしませんでした。

選挙公報に意味のない最終学歴を書くのを禁止した方がいいかも知れません。

投稿: ましま | 2015年8月 5日 (水) 10時24分

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