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2015年8月20日 (木)

「軍軍間の調整所」

 この言葉は、共産党が入手した統合幕僚監部の内部文書にあった。国会で問題にされたが、一般のマスコミはほとんど伝えていない。「軍軍」は自衛隊と米軍のことを指している。

 外国から自衛隊を「軍」と見なされても、国民や政治家は、憲法に「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」としているので「軍」というのを避けてきた。だから、自民党が考える改憲案では「隊」ではなく「防衛軍」とする。

 英語では「隊」も「軍」も言葉は同じ、という人がいるがここは日本だ。その違いをはっきりさせておかなければならない。

 自衛隊には人を救う任務はあっても殺す任務はない。護身用・防衛用武器は持つが攻撃用武器は持たない。頼まれてもいないのに領土・領海・領空など域外へ出ていくことはない。軍法会議や戒厳令など、特別扱いされる法律を持っていないなどだ。

 ところが、日米安保条約があって、ある想定のもといろいろな訓練をする。当然のことだ。安保条約には双方の憲法を重視すると書いてあるのだが、現場では同じような機材を用い手順に従って緊密な協力をする。

 米軍にしてみれば訓練は当然軍事訓練として行う。マニュアルも当然そうなっている。「日本は”隊”ですから」などと言っていたら訓練にならない。自衛隊員は、すでに自らを「軍」と呼んで抵抗を感じなくなっているのた。

 だから自民党防衛族や安倍首相も、その線で、集団的自衛権を追認し安保法制を出してきている。礒崎陽輔首相補佐官が「法的安定性は考えなくてもいい」と言ったのは、すでに「軍軍関係」が出来上がっている実態を指したものだろう。

 後方支援のつもりが、「軍軍関係」のもと、そこへ敵が来たので「私はここから一足お先に」といって米軍を見捨てることなどできるはずがない。それは、防衛大臣や安倍首相が決めることとするアホくささ、法案の違憲性については、まだまだ追及が足りないと思う。

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安保」カテゴリの記事

コメント

日本のはMilitary(軍隊)ではなく「(Defense-)Forces(部隊)」とかの表記の使い分けで日本国内では書くそうですが、意味はどちらも軍隊ですから、日本の微妙な言い回しは英語訳が難しいようです

投稿: 玉井人ひろた | 2015年8月21日 (金) 19時10分

かつて仙谷由人さんが国会で自衛隊を暴力装置と呼んだことで謝罪、首をとられたことがあのますが、このブログでも古くからある学術用語として使ったことがありました。

その点、自民のアベ・チルドレンは自由闊達ですね。何を言っても許される。

投稿: ましま | 2015年8月21日 (金) 20時30分

今回は自衛隊の制服組が先走りしている風に見えるのですが、
実体は、その逆のようですよ。

金子勝 ‏@masaru_kaneko2015年8月20日
中谷防衛大臣が、11日の答弁をひっくり返し、制服組の南スーダン駆けつけ警護などの検討について、「自分の指示で行った」と矛盾答弁。自らも制服組だった防衛大臣が、制服組の独走を野放しにする安部戦争内閣です。

制服組を庇っているのか真相は不明だが、
何か、トンデモナク慌てているのですが、9月の自民党総裁選挙の安倍無投票再選も、実は体調が悪すぎて地方遊説ができないことが原因だとか。
二回続けての前代未聞の政権放り出しが実現するかも知れません。
京大大学院の経歴がある安倍チルドレンの御バカ議員ですが、毛筆で書いた自分の名前を間違っていたとか。
幾ら何でも有り得ないことが、今の日本では現実に起きている。
このアホ臭すぎるニュースに関連して安倍首相が2年目にイベントで小学4年生で習う成功の「成」の字を二画も少なく書いていたことが再浮上。これ、駄目ですね。

投稿: 宗純 | 2015年8月22日 (土) 10時54分

離党、脱党覚悟で総裁選に出る人がいなければ自民党は崩壊です。

あるいは出なくても健康問題や取り巻きのウオンゴールで転がり込む後継総裁選の機会を待ったほうが有利、と考える輩ばかりなのか、いずれにしても5流国のレベルにまで落ちました。

投稿: ましま | 2015年8月22日 (土) 11時40分

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