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2015年7月15日 (水)

ハチャメチャ政治

 自民党は14日、安倍晋三首相らが出演した13日の党インターネット番組で、民主党の辻元清美衆院議員に関する不適切発言があったとして辻元氏に文書で謝罪した。

 番組では自民党の丸川珠代参院議員が辻元氏設立の非政府組織(NGO)「ピースボート」を取り上げ、「海賊が出る海域を通る時に自衛隊に護衛を頼み、守ってもらった」と言及。首相は「海賊対処の法案を出した時に民主党は反対した。しかし、いざ危なくなると助けてくれということなんだろう」と述べた。

 辻元氏は事実と異なる発言として撤回と謝罪を要求。自民党は「誤解を招く表現で不快の念を与えたとすればおわびする」と陳謝した。(産経ニュース)

 同じような記事が毎日ではベタ記事で出ていた。1面トップにするような記事ではない。また、一流紙の品格をそこねかねないと思えば、それもできないということだろう。

 首相自ら陣頭に立って、安保法案を「わかりやすく、懇切丁寧に国民に説明する」という中味がこれだ。小学生でさえ笑ってしまいそうな、友達のアソウ君が暴漢に襲われて……などというたとえ話、国会では見せないお愛想顔、それにろくすっぽ調べてもいない受け売りデマを全国民に向けてさらけだす。

 議員の劣化は、いわれて久しいが、首相が国民に話しかけるということは、過去の歴史の上でも大変なことだった。今でももちろんそうだろう。当然1面トップものだ。ただし、議会に上程し国会で審議している問題を首相に一方的に語らせる。これはルール違反だし、独裁国ならともかく、マスメディアがそんなオァーに応じられるわけがない。

 そこに、上記の報道だ。官邸や自民党の中枢部がこの程度ハチャメチャぶりというなら、国家の一大事、1面トップの記事になる。この前の百田氏を招いた若手研究会もそうだが、戦前にもかつて見られなかった政治のレベルダウンがこのまま続くとすれば、その病原はジャーナリズムにもあると言えそうだ。

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コメント

『手術は成功したが、患者は死んだ』との有名な言葉が有るのですが、
今回の強行採決では、
『審議は十分尽くしたし懇切丁寧に説明したが、
国民は納得(理解)しなかった』ですね。
なんと、強行採決直前の15日午前の衆院特別委員会で、安倍首相自身が、
『残念ながら、まだ国民の理解は進んでいる状況ではない』と答弁している。
衆院平和安全法制特別委員会の浜田靖一委員長自身も、強行採決した後の記者会見で同様の発言をしているばかりか、
10本を一つにまとめた法案が乱暴だったとか、質問と答弁とが噛み合っていなかった(首相が真面目に答えなかった)と政府を批判する。
ところが法案の採決は国会の責任だと、政府(安倍晋三)は最初から責任問題を回避していた。
国会(浜田委員長)と政府(安倍首相)の双方が、責任の押し付けあっているのですが、
この構図は川内原発再稼動でもまったく同じ、
原子力規制委員会は稼動は政府の判断であり安全とは言い切れないと逃げるし、
政府は、専門家が安全だと審査したのだからと、矢張り責任も規制委に丸投げする無責任。
新国立競技場でも、文部省はデザインを決めたのは安藤忠雄だといい、安藤忠雄は予算額は最初に決まっていたのだから自分の責任ではないと言い張っている。
決定した責任者が誰一人も納得していないし、責任を取る気持ちが無い。
ところが全員で暴走する様は、74年前の戦争と同じ構図です。
ドイツでは独裁者のヒトラーが戦争を強引に指導した。
ところが日本では天皇も軍部も政府も、もちろん国民も誰一人戦争を望んでいなかったが、空虚な大言壮語を繰り返しているうちに、何となく戦争に突き進み滅亡する

投稿: 宗純 | 2015年7月16日 (木) 09時10分

自民党は、間違った事実(襲われた船に辻本議員は乗船していなかった。そもそも辻本議員は同団体とは無関係になっていた)で質問した「丸川珠議員」に責任を押し付ける構えですね。

なかなか、うまい手法ですが、自民党本部は国民を舐めています。

投稿: 玉井人ひろた | 2015年7月16日 (木) 18時05分

宗純さま

貴重な補完コメントをありがとうございました。

安倍追撃の手を緩めないことが戦争法案廃案への唯一の方法だと思います。その意味で「戦争法案を葬る近道」を書いてみました。

最近は、これまでのネットウヨ御用達の週刊誌や女性週刊誌が、この鮮烈に加わってきたようです。

原発、辺野古問題などのボディーブローも次第に利いてくるでしょう。

投稿: ましま | 2015年7月16日 (木) 20時47分

玉井人ひろた さま

かつて軽薄ウヨが、土井たか子は「在日」などと騒いでいたのと同じ手合いですね。

投稿: ましま | 2015年7月16日 (木) 20時57分

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