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2015年7月12日 (日)

安倍さんが怖いのは

 もちろん野党ではない(苦笑)。

 それは――、「強行採決」である。

 そのわけは――、野田聖子、公明党など一部与党議員の造反である。

 昨日(11日)テレビ東京の番組に出演したジャーナリスト・田原総一郎、後藤謙次の二人は、アナウンザーの「自民党の総裁選で安倍首相の対抗馬が出ると思いますか?」の問いに対し、用意されたカードのYes、◎印をサッとあげた。

 「もしよければお名前を……」との問いに、「野田聖子」と、これも同じ答え。これを信じていいかどうか、塾頭にはわからない。総裁選は、安保法案が最終決着する前に行われる。

 したがって、安倍首相は無投票で再選されるのではないかという解説がこれまで多かった。政府の目論む集団的自衛権が憲法違反だという圧倒的な専門家の意見などもあり、国会議論がわからないという世論調査が8割をこえ、内閣支持率も下降線をたどる中で、現状が急転換するとは思えない。

 野田が名乗りを上げるには20人の推薦人が必要である。安倍との対立軸を掲げるとすれば安保問題しかない。初当選は安倍と同期であり、現・党総務会長のキャリアも総裁候補としての資格に不足はない。

 かつて、郵政民営化で自説を徹し党を出たこともある。安倍イエスマンでこのまま終わってしまうような人ではなさそうだ。しかし、いかに世論と違うからと言って安保法制化案に反対投票するという、党議に反することはできないだろう。

 除名覚悟の推薦人をそれだけ集めるのは困難になる。そこで残る手は、憲法に抵触する恐れのある法案の強行採決には加わらない、という常識的な線である。その口実を使えないよう、安倍首相は、気味の悪いほど維新の会に色目を使っているわけだ。

 同じことが公明党にも言える。法案をまとめた頃と客観情勢が大きく変った。平和で世界に貢献しようという創価学会の教義と、これほど大きな矛盾を抱えたままでは、組織が持たないだろう。

 反対陣営の攻勢が揺るがず、今国会での審議が未了となれば、安倍退陣も意外に早いかもしれない。

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コメント

もう誰にも止められない。
なんと、7月7日に日本国民の95%が反対する恐竜アーチの新国立競技場の建設を予定の通りに建設すると決定する。
同じ日付で鹿児島県の川内原発に核燃料を装填し、予定の通りに動かす心算なのです。
憲法の平和条項を法律で無効にするとの安倍『平和法案』(議会の多数派による静かなクーデター)も同じで、衆議院で15日か、遅くても17日までに強行採決するのも、予定の通りに実行する心算なのですが、
それなら、60年安保条約の締結の責任を取って辞任した祖父の岸信介の先例に習い、
安倍晋三の首相辞任も十分あるでしょうし、
人気が高いうちに唐突に引退した小泉純一郎のように、今が退け時だと判断すれば、
自民党の次期総裁として、瓢箪から駒で、突如、女性の野田聖子は本命として浮かび上がってくる。

少し前のに倭国の始まりは奴国だとの反戦熟の説などと同じで、
此の頃は『考え』の波長がピッタリ合っているのは嬉しい限りです、

投稿: 宗純 | 2015年7月13日 (月) 11時30分

宗純 さま
コメントありがとうございました。

仮説を立てる際、3つほどのことを念頭に置きます。

①すでに流通している説の受け売りでないこと。

②仮説が当たること。

③当たらないにしても、共感する人が増えること。

宗純さまの琴線にかかったとすれば、それだけで本懐です。

投稿: ましま | 2015年7月13日 (月) 12時51分

野田聖子氏って、小泉政権の時に郵政民営化法案にに造反した人ですよね。
立候補者に名が上がるとは、面白いことになりそうですね

投稿: 玉井人ひろた | 2015年7月13日 (月) 20時27分

小泉刺客を反撃したとか、人工授精とか、障害児を持つとかいろいろ話題性のある人らしいが、実はあまりよく知らないのですよ。

アベ衛星右翼ガールではない、メルケルとかクリントンとかに匹敵するような力量が期待できる人ならいいのですがね。

投稿: ましま | 2015年7月13日 (月) 20時54分

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