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2015年6月20日 (土)

安倍路線のあせり

 久々に毎日新聞のベタ記事から材料をいただく。(6/20・東京朝刊)

 自民党の稲田朋美政調会長は18日の記者会見で、現行憲法の制定過程や、連合国総司令部(GHQ)による日本の占領政策を検証する党内組織を今夏にも発足させる意向を表明した。

 安倍晋三首相は3月の衆議院予算委員会で、現行憲法の草案はGHQにより短期間で作成されたとの認識を明言。組織設置には、憲法制定に「押し付け」の側面があったとすることで、首相が目指す改憲の実現へ向けて機運を盛り上げたいとの思惑があるとみられる。

 18日の会見を2日遅れで報道するというのもどうかと思うが、産経以外の他紙はあまり触れていないようだ。ニュース価値がそれほど低いということか。しかし、塾頭はその結果に大いに関心がある。どうか結果を「没」にしないでほしい。

 この問題は、当塾でも過去さんざん記事(↓)にし、議論にものせた。簡単に言うと、憲法が押し付けられたことは知っているが、その中身を国民が議論し、結果としてできた憲法を多くの国民が歓迎したことを、塾頭が体験として持っていること伝えたかっただけだ。
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-0d99.html

 安倍首相は「素人がたった8日で作った原案」などと発言しているが、とてもそんなものではないことが、その後のいろいろな史料開示や当事者発言などでわかり、押し付け論は下火になったと観察していた。

 上述の記事を見て「安倍ちゃんもそうとう焦っているな」と感じた。こう書くと「反戦の家づくり」さんなどから「楽観論にすぎる」とお叱りを受けそうだが、当塾は意識して「潮目が変わった」とか「かげりが見えた」などと発言し続けている。

 戦時中の言論統制は、子供用「いろはがるた」に、[カ]カベに耳あり、とあったのを覚えており「日本は負けるらしい」などと言えば、特高の逮捕も覚悟しなければならなかった。

 それが、本土決戦が言われ始めるころから井戸端会議などで声を殺してささやかれるようになった。国内の諜報をにぎる内務省はこれを知らないわけがない。これも一因となって、絶対的権力をほしいままにしていた軍部にひびを入れ、終戦工作へ向かわせたのではないかという想像をしている。

 つまり、世論の潜在的流れだ。そんなことを思いながらこの記事を書いている。

【追い書き】

「逝きし世の面影」さまからいただいた前回記事コメントの転記です。

6月19日、衆議院の安保法制の特別委員会で政府の憲法解釈を担当する内閣法制局長官である横畠裕介が、今回の安全保障関連法案にかんして、国際法上の集団的自衛権と、安倍内閣が主張する『限定的』な集団的自衛権の違いを『フグ』に例えて説明している。

なんと、
『毒があるから全部食べたらそれはあたる(死ぬ)が、肝を外せば食べられる。』
と真面目な顔で答弁した。

フグですが、素人が勝手に手料理で食べれば命が幾ら有っても足りません。

これはもう。駄目ですね。

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