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2015年5月 8日 (金)

アメリカ占領政策への誤解

 塾頭が長い間、このブログに書いてきたことだが、右、左を問わず戦後の占領政策にある種の偏見があることを、当時、中・高校生だった体験を通して感じていた。その最たるものが、「押し付け憲法論」と日本人の受け止め方である。

 戦後70年で盛んな議論がなされているが、占領時代を熟知し、日本駐在大使を務めたこともある東洋史学者・エドウィン・O・ライシャワー氏の著書(国広正雄訳)『ライシャワーの日本史』、にある下記の一文が、塾頭の考えにもっともフィットしているので掲げておく。

 アメリカの対日政策は、きびしいがしかし建設的なものであった。この方針の基本となった認識は、復讐と報復をもくろめばいたずらに憎悪と不安を長引かせてしまうしいう自覚、さらに、啓発的な改革をすすめてこそ、はじめて日本は世界平和のかく乱者からその信奉者へと変身するだろうという考え方であった。アメリカはこうした考え方をもとに、アメリカ民主主義の諸制度を日本に移植しようと試みるかわりり、日本人が過去に達成していた民主的な制度、とりわけ「大正デモクラシー」の時代に不完全ながらも育成したイギリス型の議会制度を生かして改革を図ることにしたが、これはまことに賢明な策であった。

追記 8日昼のTV番組で政治評論家・伊藤敦夫が、イギリスの選挙に関連し、日本の戦後2大政党は、イギリスがお手本のようなことを言っていたが、ライシャワー説が正しい。

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コメント

この当時のアメリカ占領軍の話で、イラク占領の自衛隊の活動を思い出しました。
イラク駐留のアメリカ軍やNATO軍部隊は全員銃を水平にかまえ何時でも銃撃できる姿勢をとっていた。
ところが、日本の自衛隊はイラク人に対して銃口を向けなかったし、迷彩服も緑色なの砂漠では余計に目立つのです。
日本占領のアメリカ軍部隊は、たった4個師団7万人であり、日本人が怒って本気で反撃すればひとたまりも無い。
占領軍とは言え、イラクへの人道支援名目の我が日本国の自衛隊と同じ姿勢だったのでしょう。

投稿: 宗純 | 2015年5月 8日 (金) 15時46分

日本占領の連合軍兵士が銃などを持った姿は一度も見たことがありません。遠距離列車の専用車両はありましたが、公用以外は一般市民と同じ電車に乗っていました。

気さくなのは黒人兵で、片言の英語が通じるかどうか、話しかけたりしたものでした。お尻がでかいのと、たばこ「ラッキーストライク」甘い匂いが妙に印象に残っています。

投稿: ましま | 2015年5月 8日 (金) 16時54分

WGIPに思いっきり洗脳されたかわいそうな人たち、
としか言いようがない。

投稿: makoto | 2015年5月 8日 (金) 17時31分

makoto さま

WGIPができる前から洗脳されていたわけではありません。そんな単細胞の日本人は当時いませんでした。

投稿: ましま | 2015年5月 8日 (金) 20時49分

あなたたち2人のことを言っているのです。

投稿: makoto | 2015年5月 9日 (土) 07時25分

ご覧のとおり答えになっていません。

投稿: ましま | 2015年5月 9日 (土) 08時02分

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