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2015年5月 4日 (月)

安倍内閣支持層は9条改正に反対?

 塾頭は、マスコミで行う世論調査にあまり信を置かない方だ。以下に見るように質問の仕方などで数字にばらつきがあり、直ちに判断の材料にはならないからだ。憲法改正に賛成か反対かについて、ほぼ賛否が拮抗しており、わずかのポイントの差で、一喜一憂することに意味はない。 
  
憲法改正に    賛成  反対   調査日
----------------------------------------
共同通信     46.7   42.3   4/29 4/30
産経新聞・FNN 40.8   47.8   4/25 4/26
NHK        28    25    4/17~4/19
朝日新聞     43    48     3月(郵送)
毎日新聞     45    43    4/18 4/19
 (毎日新聞以外はハフィントンポストによる)

 ただ、朝日とNHKでは、2014年から反対が増加して賛成とほぼ拮抗する傾向になっていると分析されているが、最も改憲に熱心と思われる産経系の調査が7ポイントの差で改憲反対が多いのが目を引く。公正を期して調査に手を加えていないという証拠であるのかも知れない(笑)。

 もう一つ、毎日新聞は記事の中で、9条に関しては、主要政党の支持層でいずれも「改正すべきと思わない」が「思う」を上回ったとしており、さらに安倍内閣支持層では、9条を「改正すべきだと思う」40%、「思わない」42%、になった書いている。

 これは驚いた。安倍支持者でも9条改正には過半数が反対という数字に、塾頭は、何度も目を疑って確かめた。一喜一憂するわけではないが、これまで選挙で自民党に投票する人は、すべて自民党改憲案に賛成なのだ、という「大いなる錯覚」にとらわれ過ぎていたようだ。

 日米安保ガイドラインはもう約束してしまった。福島瑞穂さん称する「戦争法案」も、多数を誇る与党で通されてしまうだろう。そうすると、9条改憲の筋道が見えてくる。こんな悲観に惑わされないでいいのだ。

 連休明けに、自民党の若手「ハト派」議員らが勉強会を設立する。「歴史修正主義的な過剰なナショナリズムを排し、保守の王道を歩む」と設立趣意書に掲げ、穏健な保守こそ自民党の歩むべき道だと訴えていく構えだ。

 名称は「過去を学び『分厚い保守政治』を目指す若手議員の会」。衆院当選2回の国場幸之助氏、武井俊輔氏(ともに岸田派)、石崎徹氏(無派閥)が発起人代表を務める。ただ、この手の勉強会は、雲散霧消することが多いので過大な期待は持てない。

 本来なら野党第一党である民主党に期待すべき所だが、それができないなら、世論の力で自民党の内部改革を促すしかない。それが決して不可能ではない――という事を世論調査から読んだのだ。

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コメント

“閣議決定で何でも有”になるのでは、改憲の意味が無い気がしてきた人が増えているのかもしれません

投稿: 玉井人ひろた | 2015年5月 5日 (火) 20時10分

最高裁も「それは統治行為だよ」と逃げますからね。

結局政権を変えなきゃダメ、ということでしょう。(*`ε´*)ノ

投稿: ましま | 2015年5月 5日 (火) 20時22分

改憲は賛否が拮抗している。
問題は、どこを改正し、どこを改正しないかだろう。

投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2015年5月 9日 (土) 08時07分

今、どうしても改訂しなければならないような条項はない、これが共産党の考えです。そういわれればそうだ。

無理やりひねり出さなくてはならない、というのは不真面目だ。

しかし、自民党案が提示された際、利点をさんざん宣伝するでしょう。これに対抗できる案を持っていないのは、弱いよ、というのが塾頭の考えです。

投稿: ましま | 2015年5月 9日 (土) 10時47分

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