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2015年4月17日 (金)

一極から多極の時代へ

 とうとうアメリカは孤立した。ついて行けば間違いないと信じて疑わない日本。続くと思っていたイギリス、フランス、それに有力な同志のはずのドイツも離れた。東南アジアをはじめ、韓国も中国についた。最後のよりどころオーストラリアまで参加を決め、57カ国の大陣容になった。

 気がついたら主要国で加わっていないのはアメリカと隣のカナダ、それに日本だけ。中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)のことだ。

 ウクライナ東部の親ロシア派と西欧寄りの政府軍の内戦状態は、経済制裁強化をかざすアメリカをしり目に、ドイツのメルケル首相らがロシアと交渉、停戦に持ち込んだ。中東ではシリア、イラクの内乱、そこへ突如として湧き出したのが新種の過激派イスラム国。

 手に負えなくなったアメリカは、イスラエルや湾岸王制諸国支援から、ならず者国家だったはずのイランを、中東の極として抱き込むことに変えた。足元米大陸では中南米諸国の離反をキューバとの歴史的和解で、米州機構再構築の新たな要にしようとしている。

 アメリカ自身も世界の趨勢を知っていればこそ、距離をおくものの多極化に足を踏み込まざるを得なくなった。多民族国家アメリカには世界最強の国、一極支配する国という捨てがたいナショナリズムがある。これに、共和党議員だけでなく、民主党の一部も加担してオバマの足を引っ張る。

 福田元首相をはじめ、自民党、官僚、経済界の中にもこれに気がついている人は、すくなくないようだ。安倍首相はどうしてこう能天気なのだろうか。いや、気がついていてもいまさら変えるわけにはいかず、余計に突っ張るということなのか。

 子どもによくみられる風景に似ている。

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コメント

これから、アフリカや南米の諸国が安定し始め、強い意志を主要国に発信し始めたら、世界はもっと多様化するんでしょうね。

そこで、リーダーシップを取る国家(人物)はどこになるのでしょうか。

投稿: 玉井人ひろた | 2015年4月17日 (金) 21時26分

今トップにいるのはプーチンとメルケル。ローマ法王はどうでしょう?。

小泉新次郎……。

だめですかねえ(嘆)。

投稿: ましま | 2015年4月18日 (土) 05時53分

元KGBのロシアのプーさまがまたまた一位なのですが・・
今年はまだ始まったばかりで、今後の成り行き次第では風貌が日本の田舎の農協のトップ程度の中国の習さんが世界のトップになるかも知れません。
太平洋の向こう岸のアメリカでも鬱陶しいのに、日本の直ぐ隣りに超大国が出現すればこれ以上に鬱陶しいことはありませんよ。
20年以上前にまだ弱かった中国なら押さえるっことも出来たかもしれないが、今では日本のに倍以上。
習さんですが、今後ますます態度が大きくなるでしょう。

投稿: 宗純 | 2015年4月18日 (土) 16時22分

宗純 さま
「今にこける、今にこける」それだけを楽しみにしている日本人が大勢いる。

こけたら日本もえらいことになるのに……。

大きくして責任を持たせるようにした方がいいのです。ただ、大きくなりすぎてこける教訓もたくさんあるので、その点は用心しているでしょうけど。

投稿: ましま | 2015年4月18日 (土) 17時24分

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