「軍部に似て」
このところ気になっているのだが、記事を書いているとそのテーマが政治であろうとそうでなかろうと、最後が安倍首相をくさす文になってしまう。書き込みで、首相を「安倍」と呼び捨てにすると叱られたこともある。選挙で選ばれた一国の総理なのだから、なにかほめたたえるようなことがあってほしいと常々思うのだが……。
その心境を、例により今日の毎日新聞(10日・東京朝刊)から拾って見た。ひとつは17面にある連載もの、野坂昭如の「七転び八起」、もうひとつは、29面社会面最下段に載ったベタ記事である。
なお、野坂のエッセイは終戦前後の体験記の最終部分で、彼と同年代の塾頭は、神戸ではないが兵庫県の大阪寄りで少年時代を過ごしていたことを付記しておく。また、後段の古賀茂明宅の警察警備の申し入れは、爆弾を仕掛けたという予告でもあったのならともかく、その筋の脅迫と思われても仕方がないのではないか。
●第197回/ 対テロ策 首相の言葉 軍部に似て
今は、あらゆる情報にあふれ、それを自由に扱える世の中、だが報道管制は行われている。また、マスコミは各自、自主規制している。「テロには屈しない」と繰り返しアメリカのいう、「テロとの戦い」を正当化。70年戦争をしてこなかった国の首相が、宣戦布告のごとき言い回しを好む。今のお上のもの言いは、かつて横暴を極めた軍部そっくり。日本は一足飛びに戦争に突き進んでいる。●「政権批判など自粛せず書く」 作家らが声明
イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)による人質事件以降、政権批判を「自粛」する空気が強まっているとして、ジャーナリストや作家らが9日東京都内で記者会見し、「今後も臆さずに書き、話し、描くことを宣言する」との声明を発表した。賛同人の一人として会見した元経済産業省官僚の古賀茂明さんは、報道番組で人質事件への政府の対応を批判したところ、インターネット上で批判が相次ぎ、警察から自宅の警備強化の申し入れがあったことを明かした。(以下略)
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