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2015年1月31日 (土)

安倍さんはISILがいい?

 エジプト当局が各国マスコミに、「あれをイスラム国と呼ばないでくれ。あれは”国”ではない」と要望したという。

 これは昨日(30日)、当塾”後藤さんの「皮肉」の意味”で書いたばかりの書き出しである。その呼び方が、昨日の衆院予算委員会でとりあげられていた。以下は朝日新聞デジタル。

 「まるで国として存在しているかの印象を与える。国として国際社会から認められている、あるいはイスラムの代表であるかの印象を与え、イスラムの人々にとっては極めて不快な話になっている」

 安倍晋三首相は30日の衆院予算委員会で、政府が「イスラム国」を使わず、英語表記の「ISIL(アイシル)」で統一している理由をこう説明した。維新の党の柿沢未途議員の質問に答えた。

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 まるで答えになっていない。国会質疑における首相独特の「こんにゃく問答」だ。くわしくは前回拙記事を参考にしていただくとして、「ISIL」はイラクの外にシリア・レバノン・イスラエル・パレスチナ自治区・イスラエル・ヨルダン場合によればギリシア・トルコ・エジプトまで含む広大な地域を指すレバントという言葉を使っているのだ。

 塾頭なら、この方がはるかに不快に感じる。しかも、最初のISはイスラムに英語の「State」の頭文字を配したものだ。「イスラム国」が悪くて「ISIL」ならいいと言う理屈は全く通らない。イスラム国が言いだした英文略称をそのまま使っているという答弁ならまだいい。「ただし国家としては認めていない」といえばそれでよかったのだ。

 右の切り抜きは毎日新聞のものだが、写真説明に曰く「秘書官が差し入れた紙を読む安倍晋三首相」とある。どうやら中東問題は得意でないらしい。紙を見ての答弁でも塾頭にとっては不安満載なのだ。

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コメント

スンナイスラームの最高権威である「カリフ」を表明したアブバクル・バグダディ師は、全世界のイスラームが「イスラーム復興運動」で求めてきた、ある意味での到達点を示しているようです。その到達点に怯えるのは極端に富を占有し、目に余るほど世俗化しているアラブの支配者でしょう。

イスラム国は欧米の侵略者からの解放といった古典的な解放運動だけではありません。現存するアラブの支配者を擁護するものであれば、すべてが駆逐する対象であるのです。

欧米が世俗化した支配者の盾となり、イスラム国を空爆したところで「イスラーム復興運動」の一つの到達点を破壊することは不可能ということです。

タリバンやアルカイダとは全く違う、知識人たちも反論できないエリート達の政治・宗教組織となるかも知れません。

投稿: ていわ | 2015年1月31日 (土) 22時38分

 日本人はアベに反対しても殺人には賛成しません。イスラム国はアベ同様、最悪の選択をしたようです。

投稿: ましま | 2015年2月 1日 (日) 07時04分

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日本人人質を救出せよとの市民の運動が盛り上がっているさなか、その本人がかならず英語では「後藤健二JOGO」と名乗るのはパスポートに記載されているとおりに彼が「読まされている ... [続きを読む]

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