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2015年1月22日 (木)

イスラムとは

 フランスでイスラム教の預言者ムハンマドの風刺絵を描いた新聞社襲撃事件は、同国をはじめヨーロッパで空前のデモ騒ぎを起こしました。

 そして、日本ではイスラム国による日本人2人の人質殺害予告が、連日マスコミをにぎわしています。「イスラムって何?」「どんな宗教?」。このブログでは、イスラムについて比較的多くの記事を書いてきました。

 しかし本当はよくわからないのです。イスラム教の大本は、「コーラン」です。お経というより歌のようなものです。戒律で定められた礼拝の時間がくると大声で流されるので、お聞きになった方もいるでしょう。

 これは、インドネシアでもアフリカでも、アラビア語以外の言葉で唱えられることはありません。他国語に訳されると本当の意味が伝わらない恐れがあるからです。コーランの内容はこまごました具体的なことを定めたものではないようです。

 しかし、イスラム教徒はアラビア語を知り、アラビア語の感覚でそれを受け取らないと本当の信者とはいえないのです。TVで専門家といわれる人がでてきて、いろいろ解説しますが、日本語で説明する限り、「それが本当だ」とは言えないわけです。

 コーランをどう解釈して実践に移すかは、権威ある指導者が単独・または複数でこれに当たります。イスラム国では、それをカリフという歴史的な地位・名称をつけて定めています。イランにはイランの宗教指導者がいるように、国により宗派により一様ではありません。

 そこで、最大公約数のような解釈をしても「それは神の教えではない」ということになり、つまり「わからない」というのが正解になってしまうのです。イスラム教徒は、ムハンマドが神から遣わされた最後の預言者だということだけは固く信じています。

 だから、それより前のキリスト教徒やユダヤ教徒が作った価値観を強制されることは自己否定につながり、戦いをもってこれを排除するということになるのでしょう。そういった違いを認め合えば、決して話し合いのできない宗教ではないと塾頭は考えるのですが――。

 参考になるかどうかは別として、過去の記事3つほどをあげておきます。

■2014年10月27日 (月)
中東用語メモ(前承)
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-a21e.html
■2014年12月17日 (水)
新・千夜一夜①
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/post-128a.html
■2014年12月18日 (木)
新・千夜一夜②
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/post-827e.html

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