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2014年12月25日 (木)

岡田克也という人

 民主党の党首・海江田氏が衆院選で落選というハプニング(予想はあったのだが)で、代表を辞任した。同党は新規まき直しで、党員・党友を含めた本格的な代表選をやることになった。岡田克也氏が25日午後、会見の上出馬を表明し、若手に人気のある細野豪志氏との対決になりそうだ。

 これまで枝野幸男、前原誠司、蓮舫各氏らの名が上がっていた。枝野氏は岡田氏が出馬すれば支持する考えを表明しており、前原氏は、細野氏と会談のうえ今日になって「今回は私が出るタイミングではない」という意向を固めたようだ(時事・毎日)。

 枝野氏は、現幹事長の立場もあり、間をおくという考えは理解できる。しかし、前原氏の「自己チュウ」的な発想を記者の前で言ってしまったのは、維新や保守系を結集するタイミングが来たら時の氏神になろうということで、民主党再建には興味ないととられても仕方ない。

 同党がこうなってしまったことに対する根本的な「総括」が必要なのに、これまでになされてこなかった。党内のまとまりの悪さを象徴するように今回の選挙の公約がさえず、中味のない「安倍のミクス」にしてやられたのだ。

 
 今度の代表選には、この総括から始める必要がある。間違ってもらっては困るが、選挙戦術の総括できなく、政党戦略・理念の総括である。その総括に一番純粋性を持たせることのできるのは、これまでに名が上がったメンバーの中で、党内きってのかたぶつといわれる岡田氏が一番ではないかと思う。

 岡田氏は、党代表の経験もありこれまで党の中枢にいたわけだから、同党凋落に責任がないとは言えない。氏はかつて、国連の集団的安全保障(集団的自衛権ではない)に自衛隊が協力できるよう、憲法9条を変更するという意見を持っていた。

 これは、小沢一郎氏の「国連軍ができたらそれに参加」というのと同じで、塾頭の意見とは違う現実離れした時代遅れの意見になっている。これでは安倍改憲思潮に対抗できない。自民党改憲案と違い、ましては解釈改憲とは違うのだが、代案がなく自民党と同類に見なされてしまう。

 そんなことも、反省点としてはっきり総括してほしい。ここ2~3年を見ても、世界情勢や環境は大きく変わっている。原発問題もそうだが、かつての政策立案に固執することはない。きちんとした反省をするのも政治家の務めなのである。

 それを除けば、岡田氏がかつて唱えていた東アジア非核地帯の発想、中国・韓国に対する対話路線や外国人参政権の問題、外相時代の外交密約透明化路線など、塾頭が評価できる発想に近いものが多い。

 民主党には愛想がつき果てた塾頭だが、代表候補者の総括次第で、もう一度期待の持てる政党になるかどうかを注目することにしたい。

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コメント

民主党は選挙目当ての互助会政党ですから総括などできるわけありませんよ。
自民から出たいが選挙区が空いてない人、社民では当選できないから逃げてきた人、何となく非自民が好きな人、等々が寄り集まったごった煮政党です。
政権を取る前も政権にある時も政権を取られた今も安全保障政策が決まってないのだからそもそも政党ではなく政党もどきとしか言いようがない。
こんな党をかつて支持していたらしい塾頭もどうかしてますが、国民は完全にこの党の正体を見抜いていますから誰が代表になろうと復活は万に一つもありません。
いくつかに分裂してどれも馬糞の川流れの如く消えて失くなるでしょう。

投稿: ミスター珍 | 2014年12月28日 (日) 22時59分

ミスター珍 さま
 民主党の分析は塾頭と変わりません。すると、自共対立しかないということに行き着いてしまいそうです。

 だからそのどちらも嫌だという人の「棄権党」が最大勢力になってるんでしょう。

 それでほっといたら国も塾も持ちません。党と公約、それに人を見て最善がなければ次善でよくしていくしかないのでしょうか。

 「先生風」でいやなレスポンスでした。
(^-^;
 

投稿: ましま | 2014年12月29日 (月) 06時02分

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