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2014年11月27日 (木)

辺野古隠し全盛

 衆院選を前に各党公約要約なるものが続々と発表されている。沖縄県知事選で県民が普天の基地辺野古移転を明確に反対する意志表示をしたばかりだ。衆院選ではこの民意をどう反映させるのか、日本の民主主義にとって重大な問題なのに、なぜか争点からはずしているように見える。

 ところが自民党公約案は、アべノミクスとは別建てで明細300項目を立て、そのひとつとして「普天間基地の辺野古移転推進」を掲げた。しかし、次のような「辺野古隠し」とも思えるような報道(産経ニュース)もある。

 22日朝、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先となる名護市辺野古で異変が起きた。

 移設に向けた海上調査への妨害を排除するための海上保安庁のゴムボートを係留する浮桟橋は撤去され、ボートも陸揚げされた。

 8月に始まった海上調査は台風などの影響で9月に中断したが、11月19日に浮桟橋を再設置し、近く調査再開の予定だった。それが、わずか3日で再び中断に追い込まれた。

 普天間飛行場の県外移設を掲げて政権交代した民主党は迷走したあげく野党に陥落。平成24年12月にその後を受け継いだ首相は、沖縄県の仲井真弘多(なかいま・ひろかず)知事の信頼を得て、昨年12月に辺野古の埋め立て承認を取りつけた。これで移設計画は最大の難関を越え、来秋の埋め立て着工も見えてきた。

 にもかかわらず、首相が海上調査を再中断したのは、沖縄で吹き荒れる逆風の強さを知ったからだ。調査を再開すれば県民の反発を招き、衆院選に悪影響を及ぼしかねない。この2年間、辺野古移設に向け、着々とコマを進めてきた首相にとって、これが初めての譲歩となった。

 ひどいのは民主党だ。『赤旗』には、「民主の公約は辺野古移転賛成」という趣旨の記事がある。そこで、民主党の公式サイトをpdfファイルまで行って丹念に探したが、「在日米軍再編に関する日米合意を着実に実施し」という一項以外、塾頭は辺野古の3文字を見つけることができなかった。鳩山迷走以来の公約違反を引きずるだけで、視界不良のまま、まるで進歩がない。

 維新は、「合意可能な基地移設の包括的解決を目指して日米が沖縄と対話を重ねる」である。同党は、道州制が目玉である。「地方自治体や住民の発意により多様な制度設計を可能とする」というメニューもある。

 前段の「日米は……」が主語で、「沖縄と対話……」というくだり、まるで沖縄は日本に入っていない外国のような書きぶりだ。公約の本版では多分?訂正するに違いない。しかし同党立党の精神にそって「日本政府と沖縄県はアメリカと対話を重ねる」の間違いだったとはしないだろう。

 
 その他は公明を含め調べていないが、社共を除いては、沖縄の民意を政治に生かすような政策を持っているとは思えない。工事をこのまま進めるようなことになれば、イギリスのスコットランドのようなことにもなりかねない。そういったことに、マスコミを含め無関心すぎるのではないか。

【追記】

28日付新聞で、生活の党が「辺野古移転中止」を公約に掲げていることがわかった。

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コメント

政権交代の民主党が挫折したのは鳩山由紀夫の『最低でも県外』の失敗ですが、
潰したのは官僚とマスコミ総がかりのバッシング。
腰砕けした根性なしの民主党も悪いが、
日本の政治を悪くした張本人とは、間違いなく日本のマスコミですよ。
沖縄ですが知事選で圧勝した勢いそのままで、いまだ熱気が冷めていないんです。
何と、沖縄県だけは例外で知事選挙で反基地で団結した野党側が統一候補を立てて自民党と一騎打ちになる。
1区が共産党、2区が社民党、3区が生活の党、4区が知事選で除名された自民党県連の元顧問と、翁長知事を推した各勢力が党派の違いを克服して候補を統一。連合も応援する。
しかも、
知事選を自主投票とした民主党県連も公明党県本も候補者擁立を見送り。
と、今回の総選挙ですが、丸っきり圧勝した知事選挙の延長戦の様な有様なのですから、これはもう、今から結果が楽しみです。
今回の沖縄の出来事ですが、今の政治の閉塞感を打ち破るための唯一の処方箋であることは明らか。
沖縄県の候補一本化ですが、これは日本の政治地図を塗り替える快挙なのですが、
ところが何故か、全国紙は一切報じない。

投稿: 宗純 | 2014年11月28日 (金) 10時45分

宗純さま コメントありがとうございました。

マスコミの沖縄無視は徹底してますね。辺野古工事中断を報じたのが「産経」だというのは笑えますが。

この現象、アメリカ紙あたりが取り上げればちょっと面白くなると思いますが、国内の音なしはどう見ても不気味です。

地方自治の守護神のような顔をしながら「日米は沖縄と話し合い」という維新の神経が、マスコミにも潜在しているのでしょうか。

投稿: ましま | 2014年11月28日 (金) 15時39分

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