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2014年11月15日 (土)

命名は「アベノミクス解散」

 2年前の秋は、民主党3人目の野田総理の時代だった。小沢一郎が党を割って党政が衰え、過半数ぎりぎりで国会を乗り切らなくてはならない。野党の自民・谷垣総裁からはすでに「近いうちに解散」の言質をとられている。

 昨今と同様、「解散はいつか」という見立てがさわがしかった。実際は11月14日の党首討論で2日後の解散を宣言したわけだが、当塾は10月2日付記事で次のように書いた。

抜き打ち的に早期解散するというシナリオは、即、身投げ解散である。民主党の惨敗は目を覆うようなものとなり、過半数はおろか第2党に止まれれば成功、といった結果になるかもしれない

 事実、そんな結果になった。今の状況で年内に選挙が行われたらどうなるだろう。有力な政治ブログや評論家などは、野党の選挙協力がなければ与党過半数を打破できない、とするものが多い。

 党内のまとまりのなさで自壊した民主に、政治理念もバラバラで分裂・野合がめまぐるしい保守系1ケタ野党、維新・みんな・次世代・生活など、党勢マイナスの党をいくら足してもマイナスが増えるだけでプラスにはならない。

 選挙協力というのは、最低限の政策協定ができ、自公のように相手の党候補者に投票することで確実な反対給付が得られ、また機能する組織力が発揮されて成り立つものだ。塾頭の発想は、「まず、野党の無残な惨敗は免れない」ということになる。

 安倍首相の解散権行使を「大義名分がない」とする批判は多い。上記の野党連合も、消費税アップの時期・方法や雇用・財政などに触れる程度である。すっかり安倍首相のペースにはまってしまった。

 塾頭が安倍首相の立場であれば、この解散を名づけて「アベノミクス解散」とするだろう。「郵政民営化――するかしないか」と叫んだ小泉首相の解散を思い出す。庶民にとってはそれがプラスなのかマイナスなのかよくわからない。

 野党連合も反対の勘所がつかめない。庶民はアベノミクスが成功すれば日本がよくなるように感じだす。それならば強力な与党にそれを託した方がいいという選択をする。具体的な成果もないのに、やたら海外訪問をする。なにか、それが、外交もうまくいっているというイメージづくりに役立っていることもある。

 社共をのぞいて、特定秘密保護法、集団的自衛権、原発再稼働、沖縄米軍基地、憲法、靖国参拝など、日本の将来にかかわる重要課題は、どこへかすっ飛んでしまった。塾頭は、何十年ぶりかで社共に絶望票を投じようかな――とも考えている。

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受信: 2014年11月16日 (日) 18時54分

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