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2014年11月11日 (火)

花のない月

Dscf4366_2 「任天堂」といえば、塾頭世代の第一ヒントはゲームソフトでなく「花札」だ。毎月が花の絵で表現される。その中で8月の「ぼうず」と11月の「しぐれ」だけは花の絵がない。10月は「もみじ」で、花ではないが色あざやかだ。

 今咲いている花は?と思って外に出た。「まだまだ盛りだよ」と咲き誇っているのは、コスモスだ。その名からしても、古来の日本の花ではなく外来植物であろう。しかし、花言葉や季語、野生のものまで含めてすっかり日本の風土にとけ込んでおり、「在日」だとか「特権」だなどという人はない。

 考えてみると、アメリカシロヒトリやセアカコケグモなどを「侵略的外来種」として忌み嫌うことはあるが、日本にあるほとんどの花や愛玩動植物などを含め、日本固有のものなどほとんどないと言ってもいいのではないか。

 もうひとつ、花のない話。日中首脳会談だ。新聞報道やTVの映像で両首脳が握手する場面などを見て、多くのひとは「なんと花のない表情だろう」と感じているだろう。当局や外交専門家は、国交正常化の第一歩として成果を上げた、などと解説しているが……。Dscf4371_2

 庶民は専門的なことはわからないが表情の細かいところを見て判断する。あれは、久しく会えなかったひととめぐり合い、またその客を迎える顔ではない。庶民でも社交辞令として笑顔を交わす程度のことはする。

 「大人(たいじん)」というのは、度量のある人、見識の優れた人、尊敬される人といった、本来は古代からある中国語だ。「おとな」という日本語の読みもそこからきている。習近平国家主席の風采も顔もそれからは程遠い。

 肌で感ずる庶民感覚からすると、両国にとって明らかにマイナスの光景だった。同じ日の新聞にこんな要旨の週刊誌の広告が躍っている。「ヘイトスピーチ著書に寄せられた首相からのベタ褒め推薦文、在特会同調疑惑も浮上……」。

 当塾前回記事の最後に書いた結論、会談は”「毒をもって毒を制する」程度で終わるだろう。それも成功への道筋は程遠く、起点になれるかどうかもおぼつかない”。それがどうか「庶民の誤解」であってほしいものだ。

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コメント

北京で開催されているAPEC(アジア太平洋経済協力会議)ですが、これは世界のGDPの半分を占める。
習さんは、ホストとして各国首脳とツーショットが新聞に掲載されているのですが、日本の首相は明らかに差別的。
本当は握手したくない。ところがホスト国なので、嫌々、仕方が無いので応じたとの見え見えのポース。
そもそも、この日中首脳会談は日本が何年も前から中国に頼んでいたのです。
それなら今回は相手がホスト国の義務として応じて、むっつりしていても、安倍晋三首相の方が満面の笑みで無いと駄目です。
ところが、習さん以上にむっつり顔。
今回のむっつり顔の晋三君ですが、たぶん会談条件として中国側に余程嫌なことを無理やり飲まされたのですよ。
それとも習さんと同じで、握手したくなかったが日本国首相なので、嫌々義務で行ったのか。
それにしても、今回も胸には『救う会』の青バッジを付けている。
田舎町の市長とか知事ではなく、日本国の首相であるとの自覚がゼロです。

投稿: 宗純 | 2014年11月12日 (水) 09時32分

コメントありがとうございました。

青バッジといえば、国際会議に出席した中川さん。酔ってロレツノ回らないまま記者会見にのぞみ閣僚の地位を失った。

 その後なくなりましたが、命取りになった会見でもたしか青バッジをつけていたと思います。

北朝鮮がらみのバッジですが、「対話と圧力」のシンボルでしょうか。対話はいいが圧力は胸の中にしまっておくもので、海外までひけらかすものではありません。

公然と圧力を言えば、圧力に負けたと思われるので、対話すらできなくなります。この程度の外交センスでは、まともに相手にされなくなりますね。

投稿: ましま | 2014年11月12日 (水) 13時11分

ほんとにこの二人の会話を聞いてると、老害って言葉がぴったりだな。

投稿: makoto | 2014年11月12日 (水) 17時43分

makoto さま
しっかりとしたコメントが書けなくなったのでしょうか。

蝋化現象にしては早すぎます。

投稿: ましま | 2014年11月12日 (水) 18時10分

下品でお馬鹿、非道徳的で犯罪すれすれの『朝鮮人を殺せ』などのヘイトスピーチを繰り返す在特会の代表と、同じく下品で非民主的な暴言で有名になった橋下徹が、大阪市役所を舞台にして罵倒合戦を行ったのを、何と公共の電波を使って全国放送。
この事実に対して有識者は、『在特会』に市民権を与える行為だと批判していたが、
在特会のトップですが、もちろんテレビ画面を意識して低級な罵声を上げているのです。
何と、胸には『救う会』の青バッジをつけていたのが、はっきりと映っているのです。
日本国の恥じである在特会ですが、人脈的に『救う会』と被っているのです。
ついでに言うと産経とか読売などの、『従軍慰安婦は売春婦』との、愛国的だがヤブヘビの亡国キャンペーンですが、困ったことに『救う会』とも人脈が重なっている。

投稿: 宗純 | 2014年11月13日 (木) 15時58分

横田さん夫妻は、講演などの依頼をすべて断ることにされたそうです。体力や健康への配慮だとされていますが、めぐみさんがもしなくなっていても供養もさせてもらえない、そんな理不尽な状態を何年も続けさせられた。身も心も持たなくなると思います。

人の生き死にに関することで適切を欠く発言ですが、同年代の親の心境を推しはかるとそうなります。

小泉訪朝後、対話の糸口を断ち切ったのは誰でしょうか。気の毒なことをしたものです。

投稿: ましま | 2014年11月13日 (木) 20時18分

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