靖国、断固反対に断固反対
2014.10.17 「産経ニュース」
安倍晋三首相が靖国神社に「真榊」を奉納し、超党派の議員連盟が参拝したことに関して「中国は、靖国神社に関する日本国内のマイナスの動向に対して、重大な関心を表明し断固反対する」との談話を発表した
安倍首相をはじめ保守政治家たちもさることながら、中国外務省もすかさず判でついたように「断固反対」声明を出した。こういうばかなことは、いいかげんやめてほしい。首相の公式参拝に断固反対したり、A級戦犯の分祀などを考えるのは日本人がする。
現に小泉首相の参拝後には、日本国内でそういった議論が沸騰し、いい線まで行っていたのだ。それが最近下火になって消えかかっているのは、敢えて言えば中国などの内政干渉的態度に一半の責任がある。
ことあるごとに、靖国神社が宣伝をかねた記者発表をする。それを競ってマスコミ各社が賛否のいかんにかかわらず報道する。そうして中国などの反応を見てまたこれを書きたてる。中国では考えられない言論の自由が跳梁する世界だ。
それを自国の基準で、多分国内向け効果も計算した上のことだろう。しかし、中国外務省の断固反対声明で最も喜ぶのが日本の右翼だ。度重なる反日声明で、ますます日本の批判勢力が委縮してしまう現状を考えているとは、とても思えない。
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