« イスラム国空爆は失敗必至 | トップページ | スコットランド独立反対派勝利と沖縄 »

2014年9月17日 (水)

スコットランド独立投票

 前回は「イスラム国空爆は失敗必至」を書いた。イスラム国を書いたのは8月23日の「米、イスラム国打倒へ」に次いで2回目である。塾頭がこの「国」に対して異常な関心を持つのは、自称「国」であつて、世界中だれも「国」として認めていないことである。

 もちろん、国連に入りたくともアメリカをはじめ反対国が多いため実現はしない。皮肉なことだが、アメリカが戦争の相手国として空爆したり、国連決議をしたりかれば、事実上立派な「国」になってしまうのだ。

 憲法に「国の交戦権はこれを認めない」と書いてある。つまり、戦争は国と国が行うもので、国がなければ戦争もない――ということになる。ブッシュが「テロとの戦い」と言ったが、テロリストの検挙は本来警察権行使に当たるのだ。

 そんなことからパレスチナは、国連の「準加盟国」という中途半端な扱いでお茶をにごされているし、リビアから独立したアブハジア(参照↓)も、ロシアなど数カ国以外に承認がないため国連加盟が実現していない。
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/post-1023.html

 さてさて、本題のスコットランド独立投票――、いよいよ明日に迫った。本塾がこれを最初に取り上げたのは半月半以上前の9月4日、「イギリスが大変」である。またその頃は新聞記事はすくなくTVもほとんど報道や解説をしていなかった。

 それが、世論調査の度に賛成意見が増え、直前の今もつばぜり合い状態になっている。塾頭は僅差で否決になると予想するが、その結果如何にかかわらず、世界に与える影響は、は・て・し・な・く大きいと思う。

 かりに「Yes」が1票でも多ければ、戦争どころか一発の銃弾も飛ぶことなく合法的に独立することになる。国連加入申請も手順さえふめば反対する根拠がないし、EUにしても同じことだ。これがそう簡単に世界標準になるとは思わないが、イギリスの投票がその結果如何にかかわらず、「国」あるいは「国家」のありよう考える上で、一石を投じたことになるのは間違いない。

|

« イスラム国空爆は失敗必至 | トップページ | スコットランド独立反対派勝利と沖縄 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

この投票はYESとNOの二択なのですが、賛否が拮抗している。
YESがイギリスからの完全独立では無くて、
もしも中間的な『名目的な連邦制』(実質的な独立国)との3番目の選択肢があれば、圧倒的な多数で賛成(独立)が達成されるでしょう。
スコットランドの独立派ですが、実は英ポンドの使用とか国家元首としてのエリザベス女王など、実質的には完全独立では無くて、名目的な連邦制の下での独立国を目指しているのです。

投稿: 宗純 | 2014年9月18日 (木) 11時58分

まあ、オーストラリア、ニュージーランドプスアルファー程度になるのでしょうか。

投稿: ましま | 2014年9月18日 (木) 12時21分

専門的なことはよく判りませんが、もし、スコットランドが独立となれば、まずイギリスとして加盟していた為、まずはじめに国連とEUから脱退と言う手順になるそうです。

そして、再加入と言う順序になるようです。
そうなると、国連の常任理事国であるイギリスが反対すれば国連加入は、相当困難だと思います。
それは、EU再加盟でも同じようなこと(イギリスが反対)になると予想されますから、結果として独立撤回となる公算の方が高くなると思うのですが、どうでしょう?

投稿: 玉井人ひろた | 2014年9月19日 (金) 08時19分

あと2時間ほどで大勢判明ですが、イギリスは国名変更になるので国連での形式的手続きが必要でしょうね。

スコットランドが仮に独立し、両国間の法的手続きが完了したら、国連加盟反対の理由がなくなります。

イギリスが承認した国は、他の国も承認するでしょうから、わがままだけでで反対、というわけにいきません。

EUは、イギリスの方から抜けたがっていることと、ウクライナは加盟賛成、スコットランドは反対というわけにもいかないのでは?。

投稿: ましま | 2014年9月19日 (金) 09時55分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/468248/57407319

この記事へのトラックバック一覧です: スコットランド独立投票:

« イスラム国空爆は失敗必至 | トップページ | スコットランド独立反対派勝利と沖縄 »