« 神・仏と正義を考える | トップページ | 文学に見る"噴火目撃" »

2014年9月28日 (日)

科学万能幻想を抜け出せ

 高校時代、物理班の班長だった塾頭は、生活の都合もあり大学は文系に進んだ。でも、根は理系人間と言っていいだろう。戦後の5年間は中学から高校生だったため、その影響を大きく受けている。だから、それをなかったことにしようという安倍イズムは、人格を否定されたようで耐え難い嫌悪を覚える。

 「国破れて山河あり」の中、希望の星は、水泳の世界記録を次々と更新した古橋広之進であり、日本人初のノーベル物理学賞に輝いた湯川秀樹であった。そして、それをバネに高度成長、東京オリンピックへと続く。

 アイドルは、「科学の子」10万馬力の鉄腕アトムだった。放射能を克服した原子力の平和利用も夢のひとつだった。科学の進歩・進展こそ日本再建のかけがえのない大黒柱であると信じた。しかし、福島の原発事故は、「科学的」ではない原子力村の存在を暴露してしまった。

 地震、津波、風水害、火山、自然災害の多い日本は、そういった面で最も進んだ「科学」を持っているはずだった。突然起きたとされる御嶽山爆発の被害は、まだこれから増えていきそうだ。そして広島市の土石流災害、そのいずれも「予見しきれなかった」とは言い切れないようだ。

 科学者は、確率だけを押し付けてよしとするだけでなく、「転ばぬ先の杖」をどう用意するか。学術論文に採用されなくても、補助金に縁がなくとも、そういった仕組みを用意することにもっと貢献すべきだ。

|

« 神・仏と正義を考える | トップページ | 文学に見る"噴火目撃" »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/468248/57512444

この記事へのトラックバック一覧です: 科学万能幻想を抜け出せ:

» バカたれどもが集まる日本の文科省 [岩下俊三のブログ]
かって一緒に仕事をしていたコメンテーターの末延君がいつも「バカ田大学の後輩に度し難いバカがいた」といつも嘆いていた。その、、、とうの下村博文という男が統括する文科省の ... [続きを読む]

受信: 2014年9月28日 (日) 12時08分

« 神・仏と正義を考える | トップページ | 文学に見る"噴火目撃" »