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2014年6月 6日 (金)

首相、腕力に自信か

安倍晋三首相は、安全保障法制の整備のための閣議決定に「集団的自衛権の行使容認」を明記する方向で与党との調整を指示した。政府は行使容認に慎重な公明党に配慮し、必要最小限度の「自衛権」との表記にとどめる案を検討していたが、方針転換した。政府関係者が5日、明らかにした。(以下略、「毎日新聞・6/6東京朝刊」)

 首相は、世界の主要7か国の先輩大統領・首相の中で、自説が受け入れられたと自負しているようだ。中国とは名指ししないものの、はっきりそれとわかる方法で、東・南シナ海の行動iに懸念する声明を出すことができた。これは、主題となったウクライナの緊張にうまく便乗したものだ。

 さらに経済政策では、TPPの合意をめざし、自らの手柄とする方向付けもできた。外交で世界を飛び回り、北朝鮮の拉致問題もうまくいきそうだという手ごたえがあるのかも知れない。そういったことで、首相は自らの腕力に相当自信を持つに至ったのではないか。

 子供の頃には、まわりから注意する人がいないと、つい腕力に自信を持ってしまうということがよくある。頭書の集団的自衛権の閣議決定も、公明党を腕力でねじ伏せることが可能だと思い始めているのではないか。公明には解釈改憲阻止、という名を与え、自衛能力向上という実をとればよかったものを、集団的自衛権という名を取り実も取るというやり方だ。

 そこまでなめられても、公明党が連立にしがみつくとはちょっと信じがたい。太田国交大臣がサインしなければ、更迭してお仲間に変えれば簡単に済むこと。公明とは連立解消、かつて民主党が普天間移転で社民党を追い出したのと同じ構図だ。理屈では勝てそうにないので国会論議は幕を閉じ、あとは個々の問題について関連法規を成立させればいい。

 それならば、野党がばらばらで無力なうちにパーシャル連合で過半数確保をめざし、通せるものだけでも通せばそれでよしとする。それが改憲への一里塚だ。おじいちゃん岸首相の腕力に匹敵する手柄をたてたので、「ぼくちゃんそれで満足」では、アメリカが「苦しゅうない」でも、日本国の将来には明かりが見えてこない。 

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