« 公明党・憲法・創価学会 | トップページ | 閣議決定の世界史的欺瞞 »

2014年6月29日 (日)

片隅記事にご注目

 手前みそだが、塾頭はベタ記事(新聞の最下段などに10数行ほど行間をあけずに載せる重視しない記事)から、湾岸戦争ぼっ発を予測したことがある。今日の毎日新聞朝刊に、気になる片隅の記事が2つあった。

 ひとつは、ワシントン発の外電で、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の、「ウクライナ東部の紛争で、今年に入り11万人の難民がロシアに逃れた」という発表に、米・国務省が「根拠がない」と反論したという記事である。

 当塾はこれについて「ウクライナ難民がロシアに避難するという事態は、ロシアにとってプラス要因である」という趣旨で書いたことがある。↓
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/post-5fdf.html

 アメリカは、さしたる証拠がないのに、イラクが大量破壊兵器を隠している、という偽情報でイラク戦争突入への根拠にした。ウクライナの場合、人工衛星で難民を数えていたとでもいうのだろうか。

 上述の報道はどっちが正しいのか分からないが、国家は都合のいい情報だけを「情報」とするくせがある。この難民発生情報は、アメリカにとってわざわざ報道官に打ち消させるほど、不愉快な内容だったことが分かる。

 もうひとつは、千葉西北版の記事である。ベタ記事ではないが、全国から見ればやはり片隅記事だろう。

【タイトル】民主党:湯浅県議処分へ 集団的自衛権反対請願、賛成表明し退席

 県議会総合企画水道委員会で共産党議員紹介による「集団的自衛権行使の容認に反対する意見書」の提出を求める請願に賛成意見を表明して採決を退席したとして、民主党は近く、湯浅和子県議の処分を検討する。同党は「集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈の変更を行わないことを求める意見書」を提出(不採択)したが「反対」の文言は使わず、この請願には反対の立場だった。

 以下は電子版では購読者以外には読めないが、本人の固い決意なので処分は受け入れるというコメントをのせている。このところ、東京都議会女性議員へのヤジ問題で幕引きを果せず、延々と報道が続くが、上述の地方議会女性議員の行動は、共産党提出の議案に賛成し、自党の決議案に反対(欠席)したというのだからすごい。

 自民党の高村さんは、地方議会は不勉強というが、政治生命をかけて自説を全うする議員もいる。海江田代表は、中央政界ではこんなことは起きえない、とたかをくくっているだろうけど、この先はわからない。「政治は一寸先が闇」という言葉は古くなったが……。

 直近のニュースによると29日午後2時すぎ、JR新宿駅南口付近で、集団的自衛権行使反対を唱えて焼身自殺を図る人まで現れた。近代国家ではあってはならぬことだ。

 そこまでしないと、一市民の意見が取り上げられないと思い詰める人がいるということは、やはり尋常ではない。しかし、決してほめられることではない。一種のテロリズムだ。昭和7年ころの国情に似せてはならない。

|

« 公明党・憲法・創価学会 | トップページ | 閣議決定の世界史的欺瞞 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/468248/56645196

この記事へのトラックバック一覧です: 片隅記事にご注目:

« 公明党・憲法・創価学会 | トップページ | 閣議決定の世界史的欺瞞 »