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2014年6月18日 (水)

怖・読売の自主検閲①

 「ジャーナリズムの滅亡」という題で記事にしようと思っていたら、17日付毎日夕刊に、読売の傘下に入った雑誌「中央公論」から、求められた原稿を没にされたという、コラムニスト中森明夫さんの「発言」が載った。

 その要旨はこうだ。

映画「アナと雪の女王」の大ヒットについて考察を書いてほしいという、編集者からの電話があり、送稿したところ、その翌々日、原稿に問題があるからという「曇った声で」ことわりの電話があった。中森氏の考えに喜んで応じていたのにどうしたのだろう。

 劇中でもっとも盛り上がるのは、自らの能力を発揮することを禁じられた女性が目覚めるとき、「レット・イット・ゴー」ありのままでと訳されたテーマ曲の流れる場面だ。それを、中森氏は日本の著名人になぞらえていく。

 たとえばNHK経営委員になった長谷川三千子氏。女性が家出子供を産み育て、男性が妻と子を養うのが合理的との発言が物議をかもした。長谷川氏のような社会進出をするような人こそ「レット・イット・ゴー」を唄ってほしいと説き、皇太子妃雅子さまが「ありのまま」生きられるような環境があってほしいとねがうのである。

 中森氏は、編集部に再三没の理由を尋ねるが「編集部の姿勢」というだけで明瞭な返事をしない。どうやら上のようなことらしいと同氏は想像する。戦前、戦後の論壇の中枢を支えた名門の中央公論で、塾頭の本棚にも何冊かの雑誌「中央公論」や中公文庫がある。読売系列に入ったとはいえ、これほどひどい反ジャーナリズム誌になったとは想像もしなかった。

 没になった原稿は、経済学者・田中秀臣氏のサイトで全文公開されることになった。中央公論が隠そうとしてもネットなら同紙を上回る読者が獲得できる。すっかり現政権べったりとなった読売系列メディアに一矢報いたい方は、ぜひ下記へまわってほしい。

 http://real.japan.org/

 最初考えていた、原寿雄『ジャーナリズムの可能性』岩波新書をもとにした記事は、本稿の②として次回にまわすことにした。

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過去、伸晃とは何度も出くわしていたがもともと業界の出身だから根が「ポン助」のくせにとっさの反応がじつに的を得ている、つまり刹那的には「気が利いている」という印象が強い ... [続きを読む]

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