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2014年5月15日 (木)

海外報道の過・疎ぶり

 韓国の客船沈没事故から1カ月がたつ。産経の異常と思える報道は別としても、TVを含めその背景などの過熱報道は、やや沈静化したもののまだ続いている。

 マレーシア航空の神隠し失踪事件は、材料がないこともあろうが、続報はパッタリ途絶えてしまった。たくさんの行方不明者家族の心痛をのこしたまま、幕が引かれてしまうのだろうか。このところ、大きな国際ニュースが次々と報道されるが、そうすると前の報道が、尻切れトンボのようになってしまうような印象が強い。

 たとえば、政変ではウクライナだ。反政府デモが過激化する、クーデターが起こる、選挙がもめるなど、エジプト、タイにも似たような事件があったがその後どうなったか報道は手薄になる。シリアの内戦状態もあるし、アフリカにもいくつか悲惨な事件がおきている。

 しかし、逆の現象もある。13日に起きたトルコの炭鉱爆発事故だ。韓国の客船は、犠牲者が15日現在で281人不明者が23人となったが、トルコの探鉱構内には787人の人が働いており、238人の死亡が確認され、120人がまだ閉じ込められていると、5月15日の毎日朝刊(東京)は伝える。

 犠牲者は、韓国客船沈没事故を上回る事態も容易に想像されるが、そういった事実関係だけで、周辺状況、背景などはほとんど報道されていない。遠近の差があるとはいえ、報道内容が手薄になっていいという理由にはならない。

 ちなみに、ネットで調べた各メディアの発信先を調べてみると次の通りで、ほとんどが国外または通信社からのもので、現地の空気を伝えるものはなかった。

毎日新聞=カイロ・秋山信一
読売新聞=カイロ・久保健一
共同通信=カイロ
朝日新聞=イスタンブール・金井和之
日本経済=ソマ・共同
産経新聞=カイロ・大内清

  今後追加して伝えられることもあるだろうが、海外報道には、マスコミの適正なバランス感覚と読者の選択眼がこれまで以上に必要になっているということを痛感する。

 

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