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2014年3月 2日 (日)

集団的自衛権は慎重審議で崩壊②

今入ったニュース。

【NHKオンライン】
ウクライナ情勢の緊迫化を受けて国連の安全保障理事会では先ほど、1日夕方、日本時間の2日午前6時すぎから、急きょ公開での協議が始まりました。

協議では冒頭、ウクライナのセルゲーエフ国連大使が発言し「ロシア議会の上院はウクライナでの軍事活動を承認したが、すでにロシア軍は時間を追うごとに部隊を増強しており国際法に明らかに違反した侵略行為が行われている。安保理はロシアの暴挙を止めてほしい」と訴えました。
これに対してロシアのチュルキン国連大使は「そもそも混乱の原因は、ウクライナで起きた暴力的な反政府運動を欧米各国が支援したことだ」としたうえで、「ウクライナの暫定政権がクリミア半島の治安を不安定化させていることから、クリミア自治共和国からの要請を受けてロシアは行動している」と述べ、クリミア半島での軍事活動を正当化しました。

……▼塾頭注
・ウクライナの国連代表:ヤヌコビッチ大統領を追放した革命政権を代表している。
・クリミア自治共和国;かつてロシア領であったこともあるが、現在はウクライナの一部。

 ソーラ来た。「集団的自衛権」だ!!(アンダーライン)

 先月の 6日、 「アブハジア」という記事を書いた。
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2014/02/post-2116.html
また、オリンピックの会場ソチやウクライナ、アブバジア、すべて黒海沿岸だということも書いた。

 アブアジアはグルジア内戦でロシアが介入、その結果ロシア側について独立国になったばかりの国だ。承認国はベネズェラなど数か国に過ぎない。早くも、それと似たことになるのではないか、という声が出ている。

 ウクライナとしては、ロシアの介入で国が分割されたのではかなわない。当然然るべき対応をとるだろう。ウクライナはEUやNATO加盟の希望を持っていた。もしすでに加盟していれば、当然集団的自衛権だ。これがぶつかれば正面衝突で第3次世界大戦にもなりかねない。

 戦後ベトナムやアフガンで似たようなことが起きたが世界大戦にはならなかった。冷戦中国連が機能しなかったことがたびたびあるが、国連加盟国の増大、2大国の相対的地位の低下などで、国連の果たす役割がこのところ際立ってきた。

 プーチンはすでに国連に電話を入れており、オバマも長時間にわたる直接協議に入っている。そう、小国にとって集団的自衛権は意味をなさなくなっている。小国は大国の利害の影で自国をどう有利に導くかに専念することが、安全保障の中心課題になっているのだ。

 さて、今日の本題は前回の続きだ。前回はみんなの党の集団的自衛権解釈変更賛成案を批判した。今日は同じく、日本維新・清水貴之氏の「国際社会の変化に合わせて(憲法解釈を)見直すべきだ」である。

 「国際社会の変化に合わせて」というからには、前回塾頭が解説した国連憲章創設当時の解釈・理念は認めているということになる。では、その後の変化というのは何なのだろうか。集団的自衛権の解釈なら、上に書いた通りだ。

 石破茂著『日本人のための「集団的自衛権」入門』に書いている、憲法でいう「必要最小限度の文化的生活」にクーラーを使うことも認められた、などという比喩は、国の安全とクーラーを同列に置く不躾なもので論評するに値しない。

 それでは、中国の脅威増大をいうのであろうか。専守防衛のための自衛力が不足するなら、それを補えばいいので、平和憲法改正や集団的自衛権を云々するより、アメリカが希望する善隣友好を図る方が最大の安全保障となる。それが国際社会の現状ではないか。

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» 権力は我々の銃身から生じると宣言するウクライナ・ネオナチ [マスコミに載らない海外記事]
2014年2月26日 Paul Craig Roberts ウクライナ現地の現実は、無能で不道徳なオバマ政権による、ウクライナ民主主義が前進しているという描写とは食い違っている。 クーデター後のウクライナに政府が存在しているとすれば、それは銃と恐怖を振り回すネオナチ、ロシア嫌い、超国家主義者、右翼政党の暴漢連中が決定す... [続きを読む]

受信: 2014年3月 4日 (火) 00時34分

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