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2014年2月 4日 (火)

橋下人気のかげり 

 前々回「コモン・センス」と題して書いた。籾井NHK会長の会見発言を受けてのものだが、今度は橋下大阪市長の辞任会見だ。

 籾井会長と違って橋下氏の顔はすでにおなじみ。彼の童顔笑顔とセットで収録される日頃の顔とは全く違う。新聞では「気色ばんだ」と表現したがそんなものではない。まるで血迷った狼――ではない負け犬だ。

 市議会が都構想に協力してくれない、特に公明党には裏切られたのは人の道に反する、などと政策論抜きでの罵倒。朝日新聞記者を出入り禁止も続けているようだが、コモン・センスはすでに彼から離れた。

 大阪人は気位が高い。「京の着倒れ大阪の食い倒れ」というが、明治まで首都であった京都よりは上、という潜在意識が常にあった。大阪都構想も、そんな浪速っ子意識をくすぐる格好な材料だったに違いない。

 それまでの自治体行政も、浪速っ子から見て我慢のならない乱脈ぶりがあった。テレビで顔を売った橋下が府知事に立候補し、空前のブームを呼んだのも、大阪のコモン・センスに合致したからだ。

 それが国政に手をだし、石原もと都知事と組んだあたりから大阪市民のコモン・センスと距離が生まれはじめた。大阪以上に気位の高い堺市民の意識を無視して、都構想反対の市長を当選させてしまった。これで気づけばよかったのに、強気であれば市民の支持が得られると、いまだに自認しているようだ。

 大阪人は気位が高いとともに、非常に現実的で移り気でもある。コモン・センスから見放された焦りと人気の過信による相剋、そんな感じが彼の顔からうかがい取れる。

 

 彼の狙う出直し市長選を強行すれば市民からソッポを向かれ、コモン・センス抜きのヤケッパチ選になって、大阪人のプライドを大きく傷つけることになるだろう。

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コメント

橋下が辞任再選挙を決定した維新の会の総会では、松井維新の会幹事長(大阪府知事)が涙を流し、メンバーももらい泣きしたと報じられています。
なにやら73年前に対米戦争を決定した東条英機の話とそっくりですよ。
今までは勝てたが、今回は自分たちが勝てないと知っているのでしょうか

投稿: 宗純 | 2014年2月 4日 (火) 14時22分

松井知事、その程度の人なのですね。そのまんま東、いや行儀の悪いノックの方がまだましかも。

これも浪速っ子の自尊心を大きく傷つけるでしょう。

投稿: ましま | 2014年2月 4日 (火) 17時05分

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