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2013年11月21日 (木)

「政高法低」の季節風

 衆院選の1票の格差違憲訴訟について、最高裁の判決があった。その評価について、新聞各社の社説をざっと眺めてみた。朝日の批判、読売の評価が両極端にあり、その他の主要紙は、産経を含めて「政治は適正な定数是正を急ぐべし」という論調と見た。

 識者のコメントも「これまでの高裁判決より後退しており、政治に配慮した甘い判決」という感想が多いようだった。一方政治家は、総理が「厳粛に受け止める」というだけで、他は定番の自党の主張を繰り返すだけ。

 「政治家だけでは判断を間違えることがあるから、法律家によってチェックを受けるというのが三権分立の根幹」と指摘し、「司法を軽視する国会議員が多いが、憲法の勉強が足りないのでは。国会議員に司法判断を謙虚に受け止める姿勢がなければ、三権分立なんて成り立たない」(産経ニュースwest)

 といったのは、日本維新の会共同代表の橋下徹ぐらいのもの。司法出身の党首だが、国会に籍がなく、彼独特の場当たり発言としか見られないだろう。また、正確な出所を覚えていないが、「裁判官より政治家の方が偉いのだ」といった自民党新人議員がいたそうだ。これで政治家はまたこの司法判断に高をくくりそう。

 憲法第76条
③ すべて裁判官は、その良心に従ひ独立してその職権を行ひ、この憲法及び法律にのみ拘束される。

 もう一つの「政高法低」の季節風が、特定秘密法案だ。みんなに続き維新まで恥も外聞もなく雪崩をうって与党になびく。

 20日の参院国家安全保障特別委員会で、福島瑞穂前社民党党首が谷垣禎一法相の書いた1985年当時の論文を読み上げて質問した。要旨はこうだ、

 「どんな行為が処罰されるか判決まで分からなければ、本来許される行為もトーンダウンさせる。このような萎縮効果の積み重ねこそが自由な社会にとって一番問題」と指摘していたが、あなたは変ったのか?。

 それに対して法相は「私も日々に進化している」と取り繕い、議場は笑いと怒号で一時騒然となった。(毎日11/21)

 憲法第33条
 何人も、現行犯として逮捕される場合を除いては、権限を有する司法官憲が発し、且つ理由となっている犯罪を明示する令状によらなければ、逮捕されない。

 このところの「政高法低」の特徴は、政・法いずれもかつての気位がなく劣化の著しいことだ。どうやらこの季節風、日本だけでなく中国、特に韓国にも吹き荒れているらしい。残念なことだ。

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