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2013年11月 9日 (土)

特定秘密と特定アジア

 特定機密保護法案が7日に審議入りした。新聞論調は産経の「及び腰賛成」以外は、読売の懸念材料解消条件つき賛成、日経は原案見直し、朝日、毎日は反対・廃案の主張だ。中日など有力ブロック紙、地方紙など全部は見ていないが反対が主流。どうやら産経は希少動物のようだ。

 反対論は、それぞれのマスコミにお願いするとして塾頭も読みづらさを我慢しながら原案を読んでみた。憲法の趣旨に則ったいい法律は、名文とまでは行かなくとも、概してすらすら読めるものだ。

 その「我慢しながら」は、あまりにも「特定」という言葉が多いことにある。全部で7章あるうち、総則とか雑則、罰則を除くと、第5章の適正評価を除きすべの章の題名に「特定」が入る。「特定秘密」のほかに「特定有害活動」という言葉も出てくる。

 途中で塾頭は、ネットウヨご愛用の「特定アジア」を思い出してしまった。「特定アジア」というのは、人種をさすのか国家をさすのか地域をさすのか、あるいは個人の行動をさすのか判然としない。

 勝手に決めつけて対立軸に据えているだけなのだ。「特定秘密」にも同じような雰囲気を感じた。行政機関の長が「秘密だ」といえばそれが秘密なのだ。国権の最高機関である国会が聞いても答える必要がない。

 中に「テロリズム」という言葉があるのでその定義をさがした。すると、こうだ。

 政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要し、又は社会に不安若しくは恐怖を与える目的で人を殺傷し、又は重要な施設その他の物を破壊するための活動をいう。

 これだけで簡単にテロリストよばわりできるのだ。特定アジアの首都で毛沢東画像を背にした事件も、その国の省都中心部を狙った爆弾事件も、この定義に従えば立派なテロリズム。人を笑えないね。

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コメント

特定機密保護法のテロの定義ですが、
『政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要』
がテロであるいと言っている様にも見えますね。
これでは山本太郎議員の園遊会での手紙も、『テロである』なんてことに成りかねないし、
普通の市民の請願も繰り返して行えば強要と看做されて全てテロに当て嵌まりそうです。
懲役10年の厳罰の秘密保護法には、テロリズムなど法律が及ぶ範囲に関する定義が規定されていないに等しい。
しかも「特定秘密」だけではなくて「特定有害活動」も同じように取り締まるのですから、ほぼ何でもあり。
この法案ですが、何故か護憲派とかマスコミ、有識者は全員軍事オンリーだと解釈している様ですが、法案には『その他』と何遍も繰り返し書いているのですから軍事だけでは無いのです。
そもそも軍事は元々懲役10年なのですから、『特定』の意味が無い。
この意味不明の『特定』の意味ですが、原発事故の放射能ですよ。
特定機密保護法の担当大臣ですが、原発風評担当大臣との兼務、同一人物なのです。

投稿: 宗純 | 2013年11月11日 (月) 11時01分

宗純さま
コメントありがとうございました。

軍事オンリーにしろ、などしいう民主党内の声もあるようですが、安倍のお声がかりで画策された法案。たの良識派議員から提案されたものでないという点で恣意的に扱われることが目に見えています。

やはりねばって廃案することしかないですね。

投稿: ましま | 2013年11月11日 (月) 15時28分

担当の森大臣は、私の福島県選出の議員で弁護士ですが、答弁を聴くほどこの法律の内容の疑問個所や矛盾が見えてきて、理解困難です

投稿: 玉井人ひろた | 2013年11月11日 (月) 22時41分

玉井人ひろた さま

森大臣、谷口法相との答弁と食い違ったりしてたじたじのようですが、野党のほうにもこれぞという「一本!」がないようにも思います。

与党内も必ずしも全面賛成という空気でもなさそうですが「わかりにくい」ので安倍人気に触らない方が得策という不毛国会が続いています。

投稿: ましま | 2013年11月12日 (火) 09時08分

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