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2013年10月17日 (木)

ガラバゴス・石原慎太郎

 国会の代表質問に維新の会として石原慎太郎が演壇に立った。自称「暴走老人」を長時間立たせる場所ではない。各紙もほとんど”無視扱い”だ。わずかに探しあてた17日付日本経済新聞と毎日新聞から、憲法に関する部分を引用する。

石原氏は憲法に関しても「歴史的正統性がないならば憲法の無効を明言したらいい」と発言。首相は「憲法は帝国議会において議決され有効なものだ」とかわした。石原氏は本会議後、記者団に「役人の書いた答弁だ。あれが限界なんでしょう」と不満そうだった。(日本経済新聞)

石原氏は憲法改正に関連し、「現行憲法は無効」と主張したが、首相は「最終的に帝国議会で議決されすでに六十有余年が経過し、有効だ」と否定した。(毎日新聞)

 以上微妙な違いがあるが、ネットの動画で聞くと、その前にドイツは自主憲法制定などの条件をつけて降伏したが、日本は原爆投下などもあり無条件降伏したとか、占領軍が日本に対する偏見のもとで押し付けたもので、「この憲法に正当性があるのかないのかまずお聞きしたい」という言葉を2度繰り返している。

 三島由紀夫は尊敬するが、中国侵略から敗戦に至る歴史的事実に背を向け、敗戦さえ否定しようとする暴走ぶりである。当塾でもたびたび触れているか、戦後の占領政策であった平和主義、民主主義、人権尊重を根付かせようという動きに水面下で抵抗した、旧戦争指導者や財閥・大地主などの特権階級、当時「保守反動」と呼ばれた一握りの人たちの考えが奇跡的に生き残っているのだ。

 繰り返していうが、日本は戦争に負けたのである。ここで粋がってみても世界の嘲笑を浴びるだけ、日本にとってのプラスは何もない。一体、君はどういった法的根拠で議員や都知事になったのか聞いてみたいものだ。

 すべて戦後の日本国憲法や地方自治法のもとでその身分を得、言論の自由や表現の自由のもと『太陽の季節』を書いたり種々の知性のない暴言をまき散らしていることを棚に上げている。今や、君は保守反動の血を引く希少動物になったことを、全く意識していないのではないか。

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コメント

言論の自由や表現の自由のもと『太陽の季節』を書いたんですが、自分が都知事になると同種の他人の小説を規制する条例を作ったことで、小説家からは目の敵にされている人物でもありますね。
よく解らない人物です。

投稿: 玉井人ひろた | 2013年10月17日 (木) 18時13分

幼女に性的暴行を加えるようなマンガ禁止条例ですか?。私は知りませんでした。

自分は意の赴くまま何を言ってもやっても通るんだという思い上がりです。まあ、芸術家ならそれもいいでしょう。

しかし、彼のは自己矛盾があっても意に介しない不遜な態度が目につきます。都知事末期頃からそれが増えてきました。

言論に価値を求める政治家としては、許される範囲を越えています。限界に達したというべきでしょう。

投稿: ましま | 2013年10月17日 (木) 20時15分

狭い島で独自に進化したのがガラパゴスで、進化し忘れた古代生物のままなのがシーラカンス。
それなら、今回のタイトルはシーラカンス・石原慎太郎の間違いですね。
今までの権威や伝統を守るのが保守であり、敗戦後にも軍国主義から抜け出せない化石のような連中をさして左翼が言ったのが、保守反動の言葉。(反動とは後ろ向きに反り返るの意味)
今の日本国の権威と伝統とは憲法9条の平和精神ですよ。保守とは今までの良き権威と伝統を守り保つ支持姿勢で、それなら護憲こそが保守の本道。
石原慎太郎ですが、右翼反動の『生きている化石人間』ですね。
慎太郎の41年ぶりの代表質問では、
『代表質問で赤っ恥 石原慎太郎は即刻引退すべし』 (日刊ゲンダイ2013/10/17) の記事が、腰が最初から引けているだらしが無い大手紙に比べて詳しい。

投稿: 宗純 | 2013年10月18日 (金) 14時28分

シーラカンス目は絶滅したと思われていたのが近時になって似たのが発見された。ひっそりと生きていたのですね。

慎太郎はひっそりと、なんていうレベルじゃない。尖閣も大騒ぎした末、猪瀬後継知事に丸投げして逃げ出したと思えば、今度は憲法無効論。

進化とは言えないが、青嵐会時代から見れば姿は変わっている。あの奇怪な姿の進化は、やはりガラパゴス化の方が似つかわしいようです。

マスコミ、それに学界も無能。学識経験者などという「曲学阿世」ばかりで、吉田茂もあきれているでしょう

投稿: ましま | 2013年10月18日 (金) 16時57分

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