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2013年10月29日 (火)

日本外交は野暮で間抜け?

 前回の記事で、現在の安倍首相外交・安保政策について「大正から昭和初期の動きそっくり」と書きました。要は世界の潮流から見て「周回遅れ」なのに、何か得意然としてその轍を追っかけているからです。

 「野暮」も「間抜け」も下世話な言葉ですが、日本をそんな政治家・官僚に託してもいいのでしょうか。たまたま、下記の引用文に表れた言葉を将来への戒めとして紹介しておきます。「野暮」は、1919年(大正8)のパリ平和会議に随行した松岡洋介が、この会議で認証を得たい「対華21か条」(中国での利権獲得)について各国の感触をさぐり牧野信顕全権大使へ報告した内容です。(加藤陽子『戦争の日本近現代史』所載)

 また、「間抜け」は、今日(10/29)付の毎日新聞コラム”余禄”に表れました(原文は「間が抜けてみえないか」)。これは、日本で法制化を急いでいる機密保護法案に関してですが、前回指摘した武器輸出拡大、集団的自衛権解釈、核の傘依存など、すべて国際間の動きに逆行しており同様でしょう。

 「野暮」の方は、日本の大陸侵略がここから(対華21か条要求)始まったという認識を塾頭は持っています。この時世界は、帝国主義的植民地競争の反省期に入っていたのです。「間抜け」の方も、これが「世界の孤児」の始まりになってしまっては、取り返しがつきません。マスコミにそんな指摘を受けないよう、与野党政治家諸君の良識を待ち望むこと切なるものがあります。

・野暮

所詮我に於てこれを弁疎せんとすることすら実は野暮なり。我言う所多くは Special pleading (手前勝手な主義:塾頭注)にして、他人も強盗を働けることありとて、自己の所為の必ずしも咎むべからざるを主張せんとするは、畢竟窮余の弁にり。真に人をして首肯せしむるや疑問。

・間抜け
http://mainichi.jp/opinion/news/m20131029k0000m070160000c.html

(前略)▲「世界における米国のリーダーシップはその民主主義と透明性にかかっている」。こう述べたのはスティムソン(かつて国務長官をつとめ、「紳士は互いの信書を盗み見ない」という方針をとり更迭された:塾頭注)ではなく、ほかならないオバマ大統領である。今夏、CIA元職員の暴露をきっかけとした米政府の情報活動見直しをめぐってそのように言明をしていた

(中略)▲情報活動の適否を民主主義と透明性から問い直す米欧のせめぎ合いである。それら他国との情報共有を大義名分とする日本の特定秘密保護法案だが、こうなれば何やら間が抜けて見えないか。

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