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2013年9月22日 (日)

ネオコン変じてネオモンに

ブッシュの時代に日本に「ショウ・ザ・フラッグ」といってイラクやアフガンに参戦を迫った頃と今では、アメリカの態度がビミョウに違う。安倍ちゃんが張り切れば張り切るほどおかしなことになってくる。

 以上は、塾頭が、「集団的自衛権」のおかしさ、という標題で9月18日に書いた内容だ。その根拠は、いくつかの報道を類推したものであるが、それらの内容をとりまとめ、例示した特集記事が現れた。毎日新聞9月21日東京朝刊の「どう動く:集団的自衛権/4」である。

 同紙は、これを一歩進め、翌22日付朝刊でシリア情勢にからめて「新孤立主義」という新語を使い、アメリカの変化を表現した。新保守主義(ネオコン)に代わってネオ・モンロー・ドクトリン(ネオモン)の時代に入ったということか。

 既に記述した事柄に、あとづけで引用することは、普通の著作ではあり得ないことでルール違反である。しかし、当塾としてはやはり、見逃せない国際情勢の転換期を示すものとして、あえて全文を引用させていただくこととする。(毎日新聞 9月22日東京朝刊)

米国:「新孤立主義」拡大 シリア介入、共和党も反対多数

 米国で、他国への軍事介入を忌避する「新孤立主義」が拡大している。化学兵器使用を受けたシリア攻撃計画には、2003年のイラク戦争を推進した共和党すら強硬に反対した。新たな潮流は、日本を含む同盟国の安全保障政策にも影響しそうだ。

 米紙ワシントン・ポストによると、今月13日の段階で米上院(定数100)の共和党議員45人中、攻撃に反対と消極的なのは計31人、賛成は7人。下院(定数435)は共和党議員232人中、反対と消極的なのが計191人で、賛成は8人だ。

 02年10月、大統領にイラク攻撃権限を認める決議案採決では、共和党上院は賛成48、反対1。下院は賛成215、反対6。民主党も上院で賛成29、下院で賛成81で、承認を得たブッシュ政権は5カ月後に進攻した。

 ◇ネオコン影ひそめ

 米国は建国時に「孤立主義」を掲げたが第二次大戦参戦で決別。戦後も軍事介入を続けた。イラク開戦前後は軍事力で世界の民主化を目指す新保守主義(ネオコン)が拡大したが、イラク戦争などの泥沼化で退潮した。

 米議会の動向に詳しい住友商事総合研究所シニアアナリストの足立正彦氏は「根強い攻撃反対論は共和党主流がネオコンから新孤立主義に変わったことの象徴」と見る。

 孤立志向の中心は「反戦の民主党リベラル派」と「財政再建重視の共和党保守派」。後者には「小さな政府」を目指す草の根保守「茶会運動」系議員が多い。

 ◇同盟国、動揺広がる

 米外交問題評議会のチャールズ・カプチャン上級研究員は「孤立主義台頭は大変化。同盟国も注目せざるを得ない」と言う。

 「米国が間髪入れず反撃する前提が崩れるなら抑止力低下で深刻」。民主党の長島昭久元首相補佐官は13日、北朝鮮と尖閣諸島を巡る中国の動きを念頭に、ワシントンの朝食会で懸念を表明した。シリア攻撃回避の北朝鮮の受け止めに関し日本外務省幹部は「ロシアや中国と組めば攻撃されないのかと考える可能性もある」。尖閣諸島でも日米外交筋は「米国の内向き志向は懸念材料。今回分かったのは『どうなるか分からない』だ」と警戒する。

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