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2013年7月 4日 (木)

民主党に活断層?

 「あれは活断層か地すべりの跡か、今後いつ活動するかどうか断言できない」これは原発のことだが、民主党にもそんな兆しが出てきた。

 2、3日前、塾頭の地元選出民主党代議士・生方幸夫から封書が届いた。多分、今度の参院選で千葉選挙区(定員3)から出馬する唯一の民主党候補・長浜博行の推薦だろうとしか思わなかった。

 それなら即、紙くず箱ゆきだ。十数年昔のことだが、山田宏(現・維新)や長浜の主唱で、憲法九条改正、首相公選制、道州制など11項目の政策をかかげ、新党結成のための秘密結社をつくった。

 志士の会と名付け結束を誓う「血判状」を交わした。参加メンバーは野田佳彦、中田宏(現・維新)など松下政経塾出身者が中心で河村たかし(現・名古屋市長)も加わった(井出康博『松下政経塾とは何か』)。

 会の目論見は実現しなかったが、顔ぶれといい、血判状の発想といい塾頭が投票する対象としては、あまりにもかけ離れている。試みに「毎日えらぼーと」で一致度を調べるとこうなる。

1位・太田和美(生活)90.6
2位・寺尾 賢(共産)84.3
……
……
8位・松島弘典(幸福)8.4
9位・長浜博行(民主)2.5

 長浜は、「回答せず」が多いせいもあるが、有権者軽視の姿勢からも結論は同じだろう。

 さて、話は戻るが、生方の手紙はワープロながら、これまでに経験したことのない内容を含んでいる。民主党・比例区候補神本みえ子を紹介するもので「神本さんは平和憲法を世界に広め、原発をゼロにしようという私と共有の考え」を持っており、「党内にリベラルな考えを持つ人が増えることが民主党にとっていま、もっとも必要だと私は考えています」と続けている。

 マスコミが伝える民主党の選挙戦略は「挙党一致」である。生方の手紙がこれに反しているとはいえないが、リベラル勢力を増やしたいということを選挙民に訴えるというのは、やはり異例ではなかろうか。

 もうひとつ、菅直人元首相のブログが表れた。

東京選挙区民主党候補の一本化で、大河原雅子さんの公認が取り消されることになった。私はこれまでも「原発ゼロ」を鮮明にしてきた大河原さんを支援してきたが、民主党の公認がなくても大河原候補を全力で応援する。

 というのがその趣旨である。そして比例区ではツルネン・マルテイさん、相原さん、神本さん、樽井君などの脱原発を鮮明にしている候補をあげているが、東京の場合民主党ではなく無所属候補を応援するのは、明らかに党規違反であろう。

 民主党は明らかに求心力を失っている。当塾も前政権時代から日本の右傾化を防ぐためリベラルの結集を心待ちにしていた。しかし、政治家として政権奪回のためにはこれ以上の党分裂を招くようなことはしたくない、という気持ちもわからないではない。

 生方は党内で最初に「リベラルの会」を立ち上げた。その後落選中に山口県出身の平岡秀夫にリーダーが変わったが、政変の軸になるようなことはなかった。しかし現今の民主党は当時と大きく変わっている。

 原発、憲法をめぐって国民の意思を体現してくれる有力政党が見当たらなくなったのだ。そのことは、政治家も気がついているはずだ。都議選の共産党躍進も刺激材料になっている。

 参院選の結果によって民主党の地下断層が動くかどうか、社民党や、生活の党もそれを注意深く見守っている。昔のような55年体制復活はないだろうし、またそれを望むわけでもない。

 リベラルのいなくなった自民党の独壇場を許さない、世界に通用するまた世界をリードできる、そんな新しい日本の姿をえがける政党・政治家が現れることを切願している、それだけだ。

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コメント

太田和美さん、震災当時は私の選挙区「福島2区」の衆議院議員でしたが、解散後は惜しくも落選してしまいました(代わって当選したのは現根本復興大臣)。

震災当時、地元のために本当によく動いてくれました。そちらでまた国政の場に復帰してもらいたいと思います。

福島県いわき市出身の母親と、会津にいる祖父母も待ち望んでいることでしょう。

投稿: 玉井人ひろた | 2013年7月 5日 (金) 22時02分

渡部恒三さんから「民主党のジャンヌ・ダルク」と言われたそうですね。
最初の国政入りは千葉7区の衆院補選ですが、その時からキャバクラのホステスあがりなど中傷めいた噂がありました。
本人は臆するところなく「その通り」と言ってますが、塾頭は松下政経塾出身や東大法学部出身に比べ、なんら遜色はないと思います。

投稿: ましま | 2013年7月 6日 (土) 09時27分

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