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2013年7月28日 (日)

消えた「恥」の文化

 ひとつは、イスラム圏に行って日本からのおみやげを酒にしたというふざけた話。これは26日共同配信により複数のメディアで目にした。ところが昨日になってネットで検索したがどこにも見当たらない。ようやく下記ブログに書き起こしたものがあったので転載させていただく。
http://ameblo.jp/heiwabokenosanbutsu/entry-11580510816.html

【コタキナバル=共同】マレーシア東部コタキナバルで行われた環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉会合で、初参加の日本政府が二十四日夜に主催したレセプションで、「土産」として各国の参加者に日本酒が配られ議長国マレーシアなどのイスラム教徒の出席者が持ち帰れずに困惑する場面があった。

 日本政府によると、配られたのは東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県や福島県の酒。鶴岡公二首席交渉官の発案といい「概ね好評で、ほとんどの方に持ち帰ってもらった」(政府関係者)という。ただ、交渉参加十二カ国のうちマレーシアとブルネイ国民の大半がイスラム教徒。マレーシアの交渉官の一人は「イスラム教徒は飲酒を禁じられているから、これは受け取れない」と困った様子だった。

 素人でも侵さないような大失態である。日本の外交当局のレベルは、この程度なのだろうか。丁寧におわびをして取り換えさせていただくのが礼儀である。「概ね好評で、ほとんどの方に持ち帰ってもらった」という政府関係者は、受けとらない方が悪いのだといわんばかりだ。

 安倍首相の歴訪を成功と見せたいためか、マスコミも「なかったことにしよう」という意向が働くのか逃げ腰優先。比較的日本には好意的といわれるイスラム圏諸国からどう見られるかの配慮が、全く欠けている。

 もうひとつは、辞意撤回の見え透いた猿芝居と「引っこめ」という声を無視した醜い地位延命劇である。もちろん橋下維新共同代表と海江田民主党代表のことだ。いずれも参院選の結果を受けたものだが、トップの責任と世間の目を軽く見ている点で共通している。

  「恥の文化」より「ゴーマニズム」が幅を利かすようになった日本。しかしその先は、観客が一人去り二人去り、気がついたら、社民党の福島党首や生活の小沢代表のように、誰からも相手にされなくなるようなみじめなことにならなか、よくよく気をつけてほしいものだ。

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コメント

お粗末ですが、気が付かなかったんでしょうね。
実はイスラムの方も日本などに来るとお酒を飲んでいる人が多いらしいのですが、公の立場では絶対だめでしょうね

投稿: 玉井人ひろた | 2013年7月29日 (月) 18時28分

玉井人ひろた さま

一般的にはありがちのミスでも外交官では許されないと思います。

ムスリムにはタブーでも客人として受けた場合は、例外で許されるという考えもあるようですが、プロであるはずの外交官僚は、プロトコルの勉強しなおしが必要?。

投稿: ましま | 2013年7月29日 (月) 18時55分

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